5Gの高速通信で「破産」?通信料は4G以下になる―中国メディア

人民網日本語版    2019年6月26日(水) 6時50分

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5Gの営業許可証が発行され、中国は5G商用化元年に突入した。5Gはこれから私たちの生活にどんな便利さをもたらすだろうか。

5Gの営業許可証が発行され、中国は5G商用化元年に突入した。5Gはこれから私たちの生活にどんな便利さをもたらすだろうか。いつになれば5G携帯電話を本当に使えるようになるだろうか。5Gの料金は高くないのか。このような疑問に対し、中国科学技術協会がこのほど開催したイベント「科学麻辣燙」で、通信業界の専門家と大学の専門家がそれぞれの見方を示した。「北京晩報」が伝えた。

工業・情報化部(省)通信科学技術委員会の張新生事務局長は、「5Gは消費市場と業界の応用市場で幅広く応用されることになり、世界で12兆3000億ドル(約1317兆2070億円)の売り上げを生み出す潜在力があると同時に、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新技術に背中を押されて、まったく新しい、開放的で融合型のスマート化ネットワークになることが予想される」と述べた。

中国情報通信研究院の胡堅波チーフエンジニアは、「モバイルネットワークとモノのインターネット(IoT)は5G発展の主な駆動力だ。2030年までに、モバイルインターネットが接続するデバイスの総量は1000億台を超え、モバイル事業の通信量は数万倍増加して、すべてのモノとコトがつながる「IoE」を真に構築することになる。人間の脳からの指令が届いて体が反応するまでにかかる時間は約20-30ミリ秒だが、5Gもテストでミリ秒単位の反応速度(遅延)を達成しており、これは未来の5Gが自動車の自動運転や遠隔医療、救急救助活動などで大いに活躍できることを意味する」と述べた。

筆者の取材によると、北京ではすでに多くのエリアで5G信号がカバーされており、例えば、中関村エリア、学院路の一部の大学、一部の地下鉄・都市鉄道の沿線エリアなどが含まれる。許可証発行を受けて、電気通信事業者(通信キャリア)も5G基地局の建設を全力で推進しており、これから端末の電波の状態はますますよくなるとみられる。北京郵電大学の学生が語ったところによると、「大学の基地局近くで実際にテストしてみたところ、5G通信のダウンロード速度は毎秒数百メガバイトに達し、最大(ピーク)通信速度はギガバイトに迫り、アプリケーションは一瞬でダウンロードでき、秒速で画面を切り替えて動画を見てもまったく問題がなかった」という。

通信速度が速くなると、通信量が増えて「破産する」ことにならないだろうか。同大経済管理学院の黄秀清教授は、「市場競争の下で、5G通信量の単価はネットワークが普及しユーザーのニーズが増えるにつれて徐々に下がっていく。将来は5Gの通信量単価が4Gよりも低くなる」との見方を示した。

5Gはこのように素晴らしいものだが、RF(無線周波数)モジュールやポートが異なるため、5Gの神秘を体験しようと思えば、携帯電話を買い換えなければならない。すでに発売されている5G端末は、価格が約5000元(約7万7732円)から約8000元(約12万4372円)と全体的に高めだ。しかし胡氏と黄氏はそろって、「現在、華為(ファーウェイ)、サムスン、小米などの端末メーカーが5G端末の研究開発と製造を非常に積極的に進めており、今年下半期から来年にかけて5G端末が大量に出回るとみられ、そうなれば価格も大幅に低下する」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集KS)

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