「篆刻印学の聖典」を紛失、持ち主の在日華人が訴訟―日本華字紙

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15日、「篆刻印学の聖典」と称される印譜「西レイ八家印存」が2011年に日本で無くなった。印譜はいまだ見つかっておらず、裁判沙汰となっている。

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2013年5月15日、日本の華字紙・中文導報によると、「篆刻印学の聖典」と称される印譜「西●八家印存」(●=さんずいに「令」)が日本で無くなった。紛失したのは全日本篆刻連盟副会長の内藤富卿氏で、持ち主で在日華人の丁如霞(ディン・ルーシア)さんが内藤氏を提訴した。

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2011年8月5日、内藤氏は展覧会(8月15−21日)に展示するため印譜を丁さんから無償で借り受けたが、返却されないままとなっていた。9月5日、丁さんが催促して内藤氏は返却を約束したものの、後日予定の時刻に姿を現さなかったため連絡を取ったところ、内藤氏はホテルの公共トイレに置き忘れ、紛失したことを明かしたという。

その後、内藤氏は丁さんに200万円の賠償金を支払うことで決着させようと持ちかけたが、丁さんは内藤氏の態度に事件解決に向けた誠意が全くないとし、紛失から1年経って提訴。2012年末、東京地裁は丁さんの訴えを認め、内藤氏に返還を命じる判決を下し、内藤氏の自宅と事務所を家宅捜査したが、紛失したと主張した印譜は発見されず、丁さんは改めて賠償を求める裁判を起こすこととなった。

書法・篆刻の大家で、西●印社(同上)の社長も務める劉江(リウ・ジアン)氏(86)は事件に心を痛め、真相が明らかになり円満に解決するとともに、日中の文化交流に影響しないことを望むとコメントしている。(翻訳・編集/岡田)



   

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