欧州の「新世代戦闘機」はあくまで第5世代、J-20より20年遅れ―中国メディア

Record China    2019年6月21日(金) 10時10分

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19日、澎湃新聞は、フランス、ドイツ、スペインが共同開発する「新世代戦闘機」について、中国の専門家が「あくまで第5世代機」との見方を示したと伝えた。写真はJ-20。

2019年6月19日、澎湃新聞は、フランス、ドイツ、スペインが共同開発する「新世代戦闘機」について、中国の専門家が「あくまで第5世代機」との見方を示したと伝えた。

記事は、今年で53回目となるパリ航空ショーが開幕した17日、フランス、ドイツ、スペインの3カ国が共同開発した新世代戦闘機(NGF)の模型の除幕式が行われたと紹介した。

公開された同戦闘機の模型について、中航工業技術研究院の黄涛(ホアン・タオ)副チーフエンジニアは「既存のフランスのラファール戦闘機に比べると全体の寸法が大きいことから、NGFの航続距離やその搭載設備が大幅に向上する可能性がある」との見方を示した。

一方で、「同戦闘機の構想はまだ初期段階にあるため、模型で示された全体的なレイアウトや尾翼の傾斜、インレット・アウトレットの形状は必ずしも今後の同戦闘機のデザインと一致するわけではないとし、3カ国の軍隊の必要に応じて、これから設計が変化していくことになる」と解説している。

記事は、現在欧州では多くの国が第5世代戦闘機もしくは第5世代を飛び越えた第6世代戦闘機の研究開発への動きを見せており、今回公開された同戦闘機もこの動きの中の産物であると伝えた。また、フランス以外にも英国スウェーデンもステルス戦闘機の計画を打ち出しているとした。

さらに、仏メディアの報道として同戦闘機が最終的に2035~40年の間にユーロファイターやラファールといった戦闘機と置き換わる形で就役する見込みだと伝えた。そして、空軍専門家の付前哨(フー・チエンシアオ)氏が「一部では第6世代戦闘機と言われているが、現時点で第6世代を定義するような基準はない。このため、欧州が開発を進めるステルス戦闘機は第5世代の改造版、もしくは5.5世代戦闘機として分類されるべきものだ」と説明したことを挙げ、「同じ第5世代ステルス戦闘機である中国のJ-20よりも20年遅れて登場することになる」と伝えている。(翻訳・編集/川尻

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