人付き合いを避けることは病気?ネットユーザーや専門家の意見をチェック

人民網日本語版    
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ここ数年、ネットでは「社交不安障害」がしばしば話題にのぼっており、様々な新しい名称でこの「社交不安障害」を表現しているネットユーザーもいる。

ここ数年、ネットでは「社交不安障害」がしばしば話題にのぼっており、様々な新しい名称でこの「社交不安障害」を表現しているネットユーザーもいる。例えば、遠回りしてでも知り合いと挨拶することを回避しようとする「反偵察式社交」や、たとえ一人で食事して、ショッピングして、映画を見ることになったとしても、自ら進んで新しい友人と知り合うことを拒む「単独式社交」、さらには精神面においてまるでフィンランド人のようにパーソナルスペースを大事にし、人付き合いを好まない「フィンランド精神」などだ。中国新聞社が伝えた。

これまで他人との付き合いを避けたいと思った経験はないだろうか?

北京のある女性「人と人との距離が遠くなった。身近な人に対し、このような恐怖感がますます高くなっている」

上海在住の史さん(女性)「最もげんなりするのは、上司と義理でつきあわなければいけないこと。これだけは勘弁してほしい」

貴陽在住の李さん(女性)「姉がこのタイプ。知らない人とは会いたがらないし、家族の集まりも最低限しか参加しない。同僚や友達からの遊びの誘いなどは言うまでもない。年に1回、私と映画を一緒に見に行ってくれるのは、私に対しての最大の気遣いだと思ってる」

人付き合いにおける焦りが社交不安障害患者にもたらすのは一般の人が感じるよりさらに大きな心理的苦痛

上海体育学院心理学院の楊蘇勇・准教授は、「社交不安障害とは主に一部特定の人々を指しており、こうした人々は一人または複数の人と付き合う場合、強い恐怖感を抱き続け、人付き合いを避けようとする行動を見せる。発病する年齢はかなり低く、児童期や青少年期にこうした社交不安障害の症状をたびたび見せるようになる。一般的に、教師と話したり、スピーチや報告する時は少し緊張するものだが、社交不安障害患者の場合、その恐怖は極めて深刻で、他人と目を合わせて交流することもできないという場合すらある」と指摘した。

しかし実際には、「自分は社交不安障害」とネットで冗談交じりに自称する人がいるが、それは単に性格が内向的だったり、人付き合いにあまり熱心でないだけのことかもしれない。

楊准教授は、「社交不安障害患者の9割は、うつや全般性不安障害など他の精神性疾患を患っている。だが、他人との交流を好まない性格の人と比べると、いくつかの個体的な特徴はあるものの、社交不安障害という慢性疾患と同一視してはならない」と続けた。

人付き合いを避け、常に一人でいる習慣は良くないのだろうか?人々はどうとらえているのだろうか?

北京在住の張さん(女性)「孤独な状態が自分自身にとって心地いいなら、問題はない」

上海在住の黄さん(男性)「人は結局は一人では生きられない動物。日常生活ではやはり互いに助け合い、交流して心の中の思いをシェアすべきだ」

貴陽在住の石さん(男性)「人と知り合いになる際の緊張を克服できなかったら、次回はさらに恐怖感がつのることになるが、努力して自分自身を説得し、その場の緊張状態や恐怖状態を克服できれば、次回同様の場面に遭遇しても、よりスムーズに解決できるようになる」

「人は群れて生きる動物であり、社交を回避することは不可能」と考える人がいる一方で、「自分自身が良ければそれでいい。無理に社交スキルを伸ばそうとする必要はない」と考える人もいる。「社交の達人」か、はたまた「我が道を行く」か、皆さんはどちらだろうか?(編集KM)

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