米国の仕掛けた貿易摩擦は米国にも他国にも損害を与える

人民網日本語版    2019年6月19日(水) 10時0分

拡大

現米政権は「米国第一」政策を遂行し、対外的に一連の一国主義的措置、保護主義的措置を講じ、何かというと関税による圧力を加えている。

現米政権は「米国第一」政策を遂行し、対外的に一連の一国主義的措置、保護主義的措置を講じ、何かというと関税による圧力を加えている。このような行動は自国にも他国にも損害を与えるものであり、勝者はいない。(文:李双双・中国社会科学院「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想研究センター」特約研究員。人民日報掲載)

米国が経済貿易摩擦を仕掛けるのは問題の解決に無益だ。米国が事実と経済法則を顧みずに経済貿易摩擦を仕掛けるのは、人々の支持を得られぬ行動であり、自らの抱える問題の解決には全くならない。「技術移転の強制」、「知的財産権の窃盗」、国家安全保障といった口実による米国の対中非難は、いずれも証拠の支えを欠く偽りの言葉だ。例えば米301条調査報告が用いた事例は極めて無理なこじつけがあり、検証に耐えず、その主張の証左とはなりがたく、米国の一部学者でさえ賛同していない。イェール大学シニアフェローのスティーブン・ローチ氏は同報告について、証拠がなく、中傷だと指摘する。米国の一部政治屋は中米の経済構造、発展段階の特徴及び国際的な産業分業の現実を無視して、「中国の不公正で対等でない貿易政策が米国の対中貿易赤字を招いている」と妄言を吐いている。この考えは事実と経済法則に合致せず、完全に方向を誤っている。米国には中国製品に対する大量の需要があり、良質で安価な中国製品を輸入することで米国の企業と消費者はより大きな利益を得ている。追加関税は問題を解決できず、反対に米国の企業コストと消費者負担を増加させ、他国及び世界の経済にも累を及ぼす。皮肉なことに、米国が追加関税による貿易赤字削減を試みた昨年、米国の貿易赤字は反対に拡大し、ここ10年間で最大を記録した。

米国が経済貿易摩擦を仕掛けるのは中米両国及び世界全体の利益にならない。中米両国は国際貿易を通じて、すでに互いに融合して切り離せない緊密な経済関係を形成しており、米国が経済貿易摩擦を仕掛けるのは中米両国の利益にならない。昨年末以降、中米の二国間貿易はある程度減少し、中国の対米直接投資と米国の対中投資の伸び率も減速した。米国が輸入する中国製品には大量の消費財が含まれ、関税率引き上げによる税負担は最終的に米国の消費者が負担することになる。中国では多くの輸出企業が米国企業であり、米国が経済貿易摩擦を仕掛けることで、関係する米国企業も打撃をこうむる。また、米国が独断専行で経済貿易摩擦を仕掛けることは、回復途上の世界貿易にも悪影響をもたらす。すでに昨年、世界貿易の回復基調は断ち切られ、貿易の伸び率は減速した。世界貿易機関(WTO)は今年の世界貿易の成長率予測について依然悲観的だ。国際通貨基金(IMF)、世界銀行、経済協力開発機構(OECD)などの国際機関はいずれも、保護貿易主義は世界の貿易と経済に巨大な不確定性をもたらし、回復途上の世界貿易に打撃を与え、グローバル・バリューチェーンも破壊すると警告する。米国が経済貿易摩擦を仕掛けることは全世界の利益にならず、人々の支持を得られず、さらに強烈な反対に遭うのは必至だ。(編集NA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携