【CRI時評】上海協力機構をより緊密な運命共同体に

CRI online    2019年6月15日(土) 13時48分

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 中国の習近平国家主席は14日、キルギスの首都ビシュケクで開かれた第19回上海協力機構首脳理事会(SCOサミット)で演説し、団結して信頼し合い、安全と危険を共に背負い、互恵とウィンウィン、包容性を持ちつつ学び合うことで、SCOをさらに緊密な運命共同体にしていかねばならないと述べた...

 中国の習近平国家主席は14日、キルギスの首都ビシュケクで開かれた第19回上海協力機構首脳理事会(SCOサミット)で演説し、団結して信頼し合い、安全と危険を共に背負い、互恵とウィンウィン、包容性を持ちつつ学び合うことで、SCOをさらに緊密な運命共同体にしていかねばならないと述べた。

 成立から18年間の発展を経て、SCOは現在までに世界でも最も多くの人口、最も多くの面積をカバーする国際組織となり、世界の平和と発展、国際間の公平な正義を維持する、重要な力となった。

 習主席は6年前に初めてSCOサミットに出席した際、「『上海精神』を高揚し、共同の発展を促進しよう」と呼びかけた。昨年に山東省青島市で開催されたSCOサミットでは、「上海精神」はSCOメンバーの共有財産だと強調した。今回のビシュケクサミットで習主席は「上海精神」から知恵を掘り出さねばならないと指摘した。これらから、「上海精神」は習主席が毎回のSCOサミットの発言で強調するキーワードであることが分かる。相互信頼・

 互恵・平等・相談・多様な文明の尊重・共同発展の追求という「上海精神」はSCOが過去、現在、そして未来に渡って難問を解決し、リスクや試練を緩和していく根本だ。

 今回のサミットで、習主席は次の4点の現実的な指針を提案した。

 まず第1点はSCOを「団結と相互信頼」の模範にすることだ。信頼とは国際関係における最高の「接着剤」だ。SCOに団結と相互信頼の模範としての役割を発揮させ、全世界における「信頼の赤字」を減少させる一助とする。

 次に、SCOを「安全と危険を共に背負う」ことでの模範とする。共同・総合的・協力的・持続可能な発展観を堅持し、過激思想が蔓延する情勢を有効に抑止する。

 第3点は、SCOを互恵とウィンウィンの模範とすることだ。SCOは現在、全世界の経済規模の5分の1以上を占めており、資源の潜在力、人口の潜在力、経済の活力は充実している。習主席は、多国間貿易体制を維持し、開放型の世界経済を共に築かねばならず、「一帯一路」イニシアティブと各国の発展戦略、そしてユーラシア経済連合などの地域協力のイニシアティブと密接に接合させ、発展を堅持・刷新・推進せねばならないと強調した。

 データによれば、中国は2018年末までに、SCOのメンバー国に対して農業、製造業、インフラ建設などの幅広い分野に渡って累計総額862億ドル以上の投資をしている。

 第4点は、SCOを包容性と学び合うことの模範にすることだ。SCOは現在、メンバー8カ国とオブザーバー4カ国、対話パートナー6カ国を有している。各国の民族、宗教、文化はいずれも異なっている。習主席は文化、教育、観光、スポーツ、メディアなどの分野での協力を絶えず深めていき、地域間協力を人的・文化交流の新たなハイライトにしていくことを主張し、地域文明の交流と相互学習、民心を通い合わせていくことを促進すべきだと強調した。

 世界人口の半数近くを有する地域の総合的協力組織として、SCOには緊密な運命共同体の構築に注力し、増えつつあるグローバルな課題と試練に対応し、多国間主義と国際的ルールを維持する重要な現実的意義がある。「上海精神」をけん引力として、SCOは団結と協力の力を合わせてより大きく発展し、人々により多くの安全感と獲得感をもたらしながら、世界の発展により多くの安定性を注入していく。(CRI論説員 盛玉紅)

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