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<コラム>日出づる国

配信日時:2020年1月4日(土) 15時40分
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「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」は有名な聖徳太子の言葉とされる。随の皇帝に書き送って、随の皇帝が気分を害したとも言う。写真は東京。

「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」は有名な聖徳太子の言葉とされる。随の皇帝に書き送って、随の皇帝が気分を害したとも言う。

東から太陽が昇るので、なるほど日本は中国より先に陽がでる。陽が昇るのは新しい夜明け、勢いをあらわす。一方、陽が没するのは没落のイメージにつながる。といって聖徳太子の言葉の解釈は、それほど重い意味がないとも言われる。

ただ、現代社会でも、北半球に多い先進国中で日本は「日出づる国」である。日付変更線が、太平洋上に設けられているので、これはやむ得ない。(笑)

実質的に、戦後の高度成長期には、陽が昇るように勢いのあった時期もある。エズラ・ ヴォーゲルの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』は大変売れた本だ。日本人の知的能力の高さへの褒め言葉と、経済力がアメリカを凌ぐと噂された時代である。「世界一」というタイトルには刺激される。

現在はどうか。「失われた20年」である。経済発展もなく、少子化は進展し、先は暗い。お隣の韓国は日本以上に少子化が進展し、経済はピークを過ぎている。

「21世紀は中国の世紀」は、半分正しい。統治方法と自由と経済発展がうまく調和していくなら、中国が「日出づる処」になるだろう。

我が国は、「日出づる」程ではなくても、もう少し活気ある社会になって欲しいと、去りゆく私は思う。明治維新以上の改革が必要な場面だ。そして国の底辺では、ニューオールドの「老人力」が頑張らねばならない。(笑)

因みに冠位十二階、遣隋使、十七条の憲法、三経義疏、法隆寺・四天王寺の建立と有名な「聖徳太子」は、どうやら創られたイメージらしい。「厩戸皇子」は実在している。

■筆者プロフィール:石川希理
1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小学校・飛松中学校・星陵高校・神戸学院大学・仏教大学卒。同窓生いるかな?小説・童話の創作と、仏教の勉強と瞑想を10年ほど。明石市と西脇市の文芸祭り選者。児童文学のアンソロジー単行本、小説の自家版文庫本など。

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