陳情のついでに日本への抗議活動、北京当局に押さえ込まれる=「愛国は無罪なのになぜ」―米メディア

Record China    2013年5月8日(水) 12時55分

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4日、抗議活動のため、北京の日本大使館を訪れた30人近くの抗議者が警官に排除された。写真は陳情者応対のための施設。

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2013年5月4日、抗議活動のため、北京の日本大使館を訪れた30人近くの抗議者が警官に排除された。6日付で米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカが伝えた。

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抗議者は取材に対し、日本大使館への抗議デモを申請したが却下されていたことを明かした。大使館エリアに入ったものの、日本大使館の場所がわからず、他国大使館付近で迷っていたところ、北京警察の妨害を受けたという。拘禁された参加者は1人を残して順次釈放されている。

彼らは元々自身が抱える問題を訴えるために北京を訪れた陳情者だが、他の陳情者と国内外の政治状況を議論する中で日本大使館への抗議を思い立ち、「日本の恥ずべき改憲に抗議する」などと書かれたプラカードや横断幕などを作成するにいたった。

南京出身のデモ参加者は「日本人は南京の人を30万人殺した。だから、私は来なければならなかった」とコメントした。警察側による「大使館に抗議し、日本の影響力を利用して自身の案件を有利に運ぼうとしたのではないか」との質問には、「そのような意図はない」と回答したという。

VOAの取材に対しては「平日は陳情に行き、土曜日には日本の改憲に抗議しに来た。愛国に罪はないはずなのに、なぜデモを許さないのか。影響力を利用する意図があれば日本ではなく米国や国連の機関に行くに決まっている」と述べた。

北京理工大学の胡星斗(フー・シンドウ)教授は「陳情者は、長期間にわたる陳情活動を経て、法律の知識をつけ、国民の権利を知ることになるため、政治に大きな関心を持つようになる」とコメントし、「日本への抗議を含む自分の政治的言論や行動が、中国や日本などの国内政治に利用されないかどうか、注意を払う必要がある」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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