中国鉄道発展の集大成、京張高速鉄道のレール敷設完了―中国メディア

人民網日本語版    2019年6月14日(金) 5時30分

拡大

中国鉄道発展の「集大成」とされ、スマート高速鉄道モデル工事である北京市と河北省張家口市を結ぶ京張高速鉄道で12日午前、全線のレール敷設が完了した。

(1 / 5 枚)

中国鉄道発展の「集大成」とされ、スマート高速鉄道モデル工事である北京市と河北省張家口市を結ぶ京張高速鉄道で12日午前、全線のレール敷設が完了した。新華社が伝えた。

その他の写真

京張高速鉄道は京津冀(北京・天津・河北)協同発展の重要基礎プロジェクトで、2022年北京冬季オリンピックの重要な交通保障設備となる。線路の全長は174キロで、起点は北京北駅、終点は2022年北京冬季オリンピックのもう一つの会場である張家口となっている。

現在建設中の「八達嶺長城」駅の駅舎では、中鉄五局八達嶺長城駅舎プロジェクト科学技術部の楊才●(ヤン・ツァイ・シン、●は品の口が金)部長がBIM+AR技術を用いて施工方法をQRコードの形で施工地点に貼り出している。こうすることで作業員は携帯電話でスキャンして作業方法を直接見て確認することができ、施工やり直しの比率が極めて低くなった。

また、北斗衛星とGIS技術に基づいて、京張高速鉄道は広域の「測位」ネットワークを構築しており、建設や運営、人員配置、メンテナンス、緊急状況対応の全プロセスにスマート化サービスを提供することが可能になっている。線路リアルタイム「体験」システムでは、センサーを通じて全線のすべての橋や駅、レールをコンピューターとつなぐことを可能にしている。これにより部品の老朽化や路床の沈下、照明の故障などが一目瞭然となる。

「将来、京張高速鉄道の10駅はすべて一つの『大脳』を持つことになる」と中鉄設計京張高速鉄道スマート工程化設計全体責任者の李紅侠(リー・ホンシア)氏は語る。李氏によると、この「大脳」を通じて、スタッフはコントロールルームで駅の照明や温度、湿度といった設備管理や、緊急時の指揮などを実現できるようになるという。

列車の自動運転システムは地下鉄とほぼ同じレベルに達しているが、違うのは速度だ。中鉄設計京張高速鉄道信号設計責任者である王東方(ワン・ドンファン)氏は、「これは世界初。時速350キロの条件下で最も良い運転士をシミュレーションし、アルゴリズムにより安全かつ省エネで高効率に列車を運行する」と語った。

このほか、電子チケットや駅入場時の顔認証などで乗車までの流れを簡素化できる。また、駅構内と駅の外のナビゲーションシステムを組み合わせ、乗客が乗車する列車の列車番号を入力すれば家を出てから改札口や待合室までのナビゲーションも可能となる。

2018年末、中国の高速鉄道の営業キロはすでに2万9000キロを超え、世界一となった。京張高速鉄道の建設により、中国はさらにスマート高速鉄道技術基準体系を整備し、世界をリードするスマート高速鉄道を応用する国になるとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/AK)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携