精神的緊張、座りっぱなし、運動不足などが乳がん発症のリスクに?

人民網日本語版    2019年6月12日(水) 12時0分

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出産が乳腺保護の役割を果たすのは30歳までに出産と授乳を終えた場合に限り、例え結婚していても出産していない場合や、第一子を30歳前に出産していない場合は、いずれもリスク要因となり得る。

近年の研究で、授乳により乳がん発症のリスクが低減でき、未婚者の乳がん発症リスクは既婚者の2倍となることが明らかになっている。しかし、出産が乳腺保護の役割を果たすのは30歳までに出産と授乳を終えた場合に限り、例え結婚していても出産していない場合や、第一子を30歳前に出産していない場合は、いずれもリスク要因となり得る。

2018年の乳がんに関する最新報告によると、2014年の中国における女性の乳がん新規発症数は約27万8900例で、女性の悪性腫瘍発症率の16.51%を占め、女性の乳がん発症と死亡はそれぞれ中国人女性の悪性腫瘍の発症と死亡の第1位と第5位を占めている。

疫学研究によると、中国における乳がん発症率は40歳から50歳までが最も高く、海外では50歳から60歳までとなっている。現在、乳がんの発症原因は不明だが、多くの要因が乳がんの発症に影響していることはすでに知られている。例えば、初潮の年齢が12歳未満だった場合、17歳以上だった場合に比べて乳がんの発症リスクは2.2倍増となる。また、閉経した年齢が55歳以上の場合、45歳未満だった場合に比べて乳がんの発症リスクは2倍となる。家族の病歴と乳がんの遺伝に関する研究では、姉妹に乳がん患者がいる場合の乳がんリスクは一般の人の3倍となる。

それ以外にも、小児期や青少年期に胸部の放射線治療を受けたことがある、不健康な「高カロリー、高脂肪」の食習慣、長期間にわたってオフィスでの仕事に従事し、座り続けてばかりで、動くことが少なく、運動が不足している、日光にあたる時間が少ない、仕事のプレッシャーが大きい、独身貴族またはディンクスといったライフスタイルなどのほか、内向的な性格や、長期間にわたり精神的にうつ状態にある、不幸せな暮らし、精神的に長い間ストレス性の緊張状態にある、情緒不安定といったことも、すべて乳がん発症のリスクとなり得る。

更年期のホルモンによる代替治療は乳がん発症のリスクがあるため、女性はむやみに女性ホルモンやプロゲステロンなどを摂取すべきではない。また高血圧を治療するための降圧薬のレセルピンなどのステロイド薬は乳がんの罹患率をアップさせる作用がある。さらにいくつかの健康食品やスキンケア用品、化粧品にも発がん物質が含まれていることがあるほか、大気中の有害成分や野菜・果物などの残留農薬などにもそれぞれ程度の違いはあるが発がん物質が含まれている。現時点では依然として、早期発見、早期診断、早期治療が医学界が推奨する乳がん予防の方法となっている。(編集TG)

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