2021年に北京にオープン予定のユニバーサル・スタジオは、ディズニーランドのライバルとなるか?―中国メディア

Record China    2019年6月12日(水) 20時50分

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北京市通州区文化旅行区管理委員会の趙軍主任は5月31日、2013年にプロジェクトがスタートした北京通州区に建設中の「ユニバーサル・スタジオ北京」が20年末に完成し、21年上旬のプレオープンを経て正式に開園する予定であると明かした。

中国メディア・新浪娯楽によると、北京市通州区文化旅行区管理委員会の趙軍(ジャオ・ジュン)主任は5月31日、2013年にプロジェクトがスタートした北京通州区に建設中の「ユニバーサル・スタジオ北京」が20年末に完成し、21年上旬のプレオープンを経て正式に開園する予定であると明かした。

世界で6カ所目、アジアで3カ所目となるユニバーサル・スタジオ北京は、中核エリアの面積が120ヘクタール、リゾートエリアの面積は280ヘクタールにおよぶ予定で、これまで世界最大規模と言われてきた米オーランドのユニバーサル・スタジオの規模をさらに上回る見込みだ。

同テーマパーク内には定番の「ジュラシック・パーク」「ハリウッド・エリア」「ウォーターワールド」や、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」「トランスフォーマー・ザ・ライド」といったエリアのほか、アジアで2つめとなる「ミニオン・パーク」やアジア初となる「ドリームワークス・シアター:カンフーパンダ」を含む7大テーマランドが設けられる。他にも、中国人に馴染みの深いキャラクター、孫悟空とコラボしたコンテンツを提供するなど、中国テイストをふんだんに盛り込むことが検討されているという。

中国の不動産系メディア・贏商網はユニバーサル・スタジオ北京の登場を受けて、「中国にディズニーの最大のライバルが現れた」と報道。「ユニバーサル・スタジオが中国に上陸する以前にも、米国や日本において両者は比べられてきた」として、ディズニーランドとユニバーサル・スタジオを「客層」「コンテンツ力」「営業収益」などといった項目で比較した。

まず、「客層」について、「ディズニーランドはロマンティックな童話をメインに打ち出しており、女性やカップル、ならびにファミリー層に比較的適している。一方、ユニバーサル・スタジオはより上の年齢層や度胸のある子ども向きで、中でも男性や映画の愛好家に特に適している」と指摘した。

また、「コンテンツ力」について、「ディズニーは『白雪姫』『くまのプーさん』『ライオン・キング』など今でも人気を誇る古典的アニメを有しているほか、ピクサーやマーベル、スターウォーズシリーズなど第三者から買い付けたコンテンツも取り込んでいる。さらに、『ズートピア』や『ミスター・インクレディブル』といった映画コンテンツもあり、ほぼ完璧と言える。一方、ユニバーサル・スタジオで人気のあるアトラクションの多くは『ハリー・ポッター』や『スパイダーマン』、任天堂作品といった、流行りの第三者コンテンツのライセンスを取得する方式で開発されたものであり、多数の自主開発コンテンツを持つディズニーランドと比べて、総コンテンツ数と自主コンテンツ数のどちらをとっても敵わない」と論じた。

さらに、「17年のディズニーランドの営業収入は184億ドル(約2兆円)だったが、ユニバーサル・スタジオは54億ドル(約5865億円)で、営業収入に関しておよそ3倍もの開きがある」と指摘した。

しかし、記事は「ユニバーサル・スタジオの親会社であるコムキャストの強みは無視できない」とし、「ディズニーに匹敵する市場価値を持っており、ユニバーサル・スタジオは設備投資、世界規模の拡大ならびに企業合併・買収などの方面で親会社から多くの支援を受けることができる」とした。

最後に、「この度ユニバーサル・スタジオが中国参入に選んだ地域は北京で、ディズニーランドとは異なる都市になる。しかし入場者数や売り上げ(特に観光客グループによるもの)について、ユニバーサル・スタジオ北京はディズニーランドの『覇権的』地位にとって一定程度の『脅威』になることは間違いない」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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