【CRI時評】中国経済は波風に見舞われても堅実に前進

CRI online    2019年6月10日(月) 23時10分

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 中国税関総署が10日に発表したデータによれば、今年1-5月の中国の輸出入総額は前年同期比4.1%増の12兆1000億元だった。一方で、7日の端午の節句から始まった3連休に中国国内の観光地が受け入れた観光客数は前年同期比7.7%増で、観光収入は前年同期比8.6%増えた。 貿易摩擦...

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 中国税関総署が10日に発表したデータによれば、今年1-5月の中国の輸出入総額は前年同期比4.1%増の12兆1000億元だった。一方で、7日の端午の節句から始まった3連休に中国国内の観光地が受け入れた観光客数は前年同期比7.7%増で、観光収入は前年同期比8.6%増えた。

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 貿易摩擦が世界規模でエスカレートし、国際的な輸出入が鈍化している状況にあって、中国の対外貿易は依然として平穏に成長しており、休暇期間の消費は上昇し続けている。このことは、中国経済の強靭さや大きな潜在力、持久力が満ち足りていることを十分に説明している。

 今年の1-5月の中国の輸出入総額には目立つ特徴が2点ある。

 まず、中国で「一般貿易」に分類される形態の輸出入(保税措置の対象となる加工貿易などを除いた課税の対象となる貿易)は6.1%の成長で、中国の貿易総額に占める割合は前年同期比1.1ポイント上昇した。これは、中国の産業のグレードアップが更に大きな役割を果たし、国際市場における競争力が更に増強されたことを示している。

 次に、中米の貿易総額は9.6%下落し、中国の貿易総額全体に占める割合は11.7%になった一方で、中国と欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、日本など主要な市場との貿易額は伸び続けた。また、「一帯一路」沿線諸国との貿易額の伸びは、貿易額全体の伸びを4.9ポイント上回った。このことは、中国の貿易パートナーが多元化し続けていることを示している。中国は国際市場の構成を絶えず調整することで、貿易についての外圧を跳ね除ける能力を不断に増強している。

 中国経済は1997年のアジア金融危機の際にも2008年の国際金融危機においても、各種の波風や試練の中を前進し、それまで以上の強靭さを獲得した。

 しかしながら、速度と総量はすでに、中国経済の代名詞ではない。質の高い成長こそが、中国経済の鮮明な特徴になりつつある。現在、中国経済の年間成長率に対する内需の貢献率は100%を超えており、経済発展をけん引する決定的な力になっている。一方で、中国経済の貿易に対する依存度は33%前後にまで下落した。すなわち経済構造は改善され続けている。2018年には中国の全社会における科学技術研究への支出がGDPの2.18%に達した。科学技術の進歩が経済に対する貢献率は58.5%に達した。中国は同年はじめて、イノベーション指数で世界の上位20位に入った。これら経済の構造転換やグレードアップ、イノベーションによる原動力は疑いなく、中国経済という海に波風に対抗するための新たなエネルギーをもたらしている。そして長年に渡り、世界経済の成長に対する中国の貢献率は30%を超えている。

 米国が引き起こした貿易摩擦は中国経済という海に波風をもたらしているが、中国の経済発展の健全で安定した基本面には変化はない。質の高い発展に支えられた生産要素の条件にも変化はない。長期的に安定かつ好調に発展する全体の勢いにも変化はない。中国は依然として、自らのテンポに基づき、改革を加速し、開放を拡大し、自らのことをしっかりとやっていく。波風が去った後、中国経済という大海は、さらに大きな力を漲らせることになる。(CRI論説員 徐艶清、盛玉紅)

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