主要20か国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議が9日、福岡市で2日間の会期を終えて閉幕した。会議後に発表された共同声明は、世界経済が下方リスクに直面しているとの見方を示し、各国が世界的リスクに協調対応することの重要性を強調した。新華社が伝えた。

共同声明によると、「世界経済は今年後半及び2020年に向けて、緩やかに上向く見通し」だが、「リスクは依然として下方に傾いている。何よりも、貿易と地政をめぐる緊張は増大してきた。われわれはこれらのリスクに対処し続けるとともに、さらなる行動をとる用意がある」という。

会議では日本側の提案に応じて、物品貿易の収支の不均衡のほかに、サービス貿易・所得収支を含む経済収支の不均衡の問題を討議した。共同声明によると、「対外収支を評価するにあたっては、サービス貿易・所得収支を含む経済収支のすべての構成要素に着目する必要があることに留意する。各国の実情に即したマクロ経済政策・構造政策を実施する必要がある」ことに同意した。また会議では、出席者から不均衡問題の是正における共同の努力の重要性が示された。（提供/人民網日本語版・編集/KS）