【CRI時評】蜜月の中ロ関係を更に前進させよ

CRI online    2019年6月8日(土) 21時45分

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  習近...

  習近平国家主席は5日からロシアを公式訪問し、6日から8日にかけてサンクトペテルブルクで開かれた「第23回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」に出席しました。中ロ国交樹立70周年に当たる今年、両国はこれまでに多くの場で、二国間関係は歴史的にみても最も良い時期にあることを表明してきました。

 中ロの元首はこの5年間に20回以上会談を行い、緊密な実務連絡と強固な個人的な絆を構築しています。元首外交は成熟かつ安定した中ロ関係のもっとも著しい特徴の一つとなっています。今年4月には、プーチン大統領が訪中して、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに参加したことから2か月がまだ経っていませんが、今回は習主席がロシアが主催する国際経済フォーラムの中で、もっとも重要である「第23回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」に出席するため、ロシア入りしました。両国元首が中ロ関係の発展に向けたトップダウンデザインと戦略的な牽引、または率先して第一線に立つというモデル的な役割は、ハイレベルの元首外交の手本となっています。と同時に、中ロ関係の特殊性、重要性と高いレベルをも示しています。

 国際情勢が極めて複雑に変化する中、中ロが終始、相互に尊重する発展の道を歩み、互いに内政に干渉せず、互いの核心的利益と重要な関心事に関しては、揺るぎない支持を表明しあっています。このことが、両国関係が一貫して安定を保つことができた重要な理由です。

 中ロはこれにより、相互信頼や協力のレベル、戦略的価値などにおいて、最もつながりの深い二国間関係となっています。いま、両国の間には政治的優位性を実務的成果へと転化させる全方位で、ディープな、多分野での協力枠組みが出来上がりつつあり、しかも、それが内なる原動力として、その力が日増しに強くなってきています。2018年、中ロの貿易規模が1000億ドルという歴史的大台を超えています。プーチン大統領はこうしたデータには重要な意義があると指摘し、「二国間貿易額は二国間関係の発展の現状を表しており、両国が相互信頼を高めた結果だ」と話しています。

 中ロ国交樹立70周年の節目を迎えた今年、両国の実務協力は更なる「豊作の年」を迎えています。このほど、両国の国境地区を跨ぐ初の高速道路の高架橋が貫通し、初の鉄橋も間も無く落成します。また、中ロ天然ガスパイプラインの東部ラインも年内に開通する予定です。両国はエネルギー、インフラ、ハイテク、Eコマース、農業、北極の開発、地方協力などの分野で、次から次へと目立つ動きがあります。中国の対ロシア投資の勢いは衰えていないばかりか、力強く伸びていく可能性があると専門家筋はみています。

 これまでの70年、中ロ関係は世界情勢やそれぞれの国内の変化などといった試練に耐えてきました。中国の王毅国務委員兼外相は「成熟、安定、強靭」という三つのキーワードで今の中ロ関係を描いています。この三つのキーワードにこそ、中ロ関係が風雨にさらされながらも盤石のように安定が保たれた秘訣があります。

 ここ数年、西側諸国からの継続的な制裁に対し、ロシアはサンクトペテルブルク国際経済フォーラムなどのプラットフォームを通じて、公平な競争や保護主義への反対などの声を発しています。中国側も数年にわたってフォーラムにハイレベル代表団を派遣し、国際社会に向けて対外開放の揺るぎない姿勢を示し、開放型の世界経済と多国間貿易体制を揺るぎなく守ることを訴え、単独主義と保護主義に反対する明確なスタンスを示しています。単独主義と保護主義が台頭し、多国間システムと国際秩序が脅かされている中、中ロが世界の平和、安定と国際的な公平さと正義を一緒になって断固守っていく決心を示し、行動をとるというのは、複雑に変化している今の世界にとって、「バラスト」と「スタビライザー(安定器)」としての積極的役割が果たせます。新しい歴史的スタートラインに立った中ロ双方の全面的な戦略的協力は、かならずやより豊かな果実が実り、両国の国民に福祉をもたらし、世界の発展に新たな希望をもたらすに違いありません。(苑聴雷)

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