5Gが前倒しで商用化、中国は準備できているのか?―中国メディア

人民網日本語版    2019年6月8日(土) 1時10分

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韓国、米国、英国などが5G商用化を開始すると、中国工業・情報化部は6日、中国電信、中国移動、中国聯通、中国広電に5G商用許可証を発行した。資料写真。

韓国、米国英国などが5G商用化を開始すると、中国工業・情報化部は6日、中国電信、中国移動、中国聯通、中国広電に5G商用許可証を発行した。これは中国の「2020年に5Gが正式に商用化」という日程が1年前倒しになったことを意味する。中国はその準備ができているのだろうか。環球時報が伝えた。

関連専門家によると、中国は技術的な準備がほぼできている。中国工業・情報化部の陳肇雄副部長は以前、「中国の5G技術及び製品は日増しに成熟しており、システム、チップ、端末などの産業チェーン主要技術はすでに商用水準に達している。商用化の条件を整えている」と述べた。

また通信業界の発展は、使用中の改善が必要となる。そのため韓国や米国などの5Gサービスには、基地局が少なくネットワークが不安定といった数多くの問題を抱え、成熟にはあと数年必要とされているが、各国は技術の成熟を座して待とうとしていない。通信専門家の張馳氏は4日、環球時報のインタビューに応じた際に「世界の大手通信事業者が5G分野に取り組んでおり、米国のAT&Tは5Gもどきまで担ぎ出した。厳密に言えば、米国の5G発展条件は中国に遠く及ばない。5Gの基礎の中心となるのは光ファイバー中堅ネットワークだが、米国はこの点で非常に劣っている。中国の光ファイバー普及率は先進的な省で90%にのぼる。また米国の5G発展の技術路線は中国と異なり、米国はミリ波を、中国はセンチ波を使用している。米国がこれを選んだのは、米国のセンチ波周波数帯全体が軍とその他の工業当局に独占されているからだ。米国の5G発展の基礎は中国よりも劣っているにもかかわらず、努力しながら前進中だ。そのため中国が今年になり5G商用化を発表したことは論理的にも問題ない」と指摘した。

中国情報通信研究院政策・経済研究所の●達寧氏(●は龍の下に共)は「中国は5Gの技術・基準・産業で初期段階の競争力をつけている。中国が提唱する5Gの概念、応用シーン、技術指標はすでに国際電気通信連合(ITU)の5Gの定義に盛り込まれている。中国企業が提案するフレキシブルなシステムデザイン、ポーラーコード、大規模アンテナ、新型ネットワーク構造などのカギとなる技術がすでに、国際基準の重点的な内容になっている。今年5月現在、世界20数社の5Gの声明における標準必須特許の割合は、中国企業が首位となっている」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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