中国次世代の「人工太陽」、総組立を開始

人民網日本語版    2019年6月7日(金) 10時50分

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メインエンジンコイルシステムの引き渡しに伴い、中国サーキュレーター2号M(HL-2M)の総組立が5日、中核集団核工業西南物理研究院で始まった。

メインエンジンコイルシステムの引き渡しに伴い、中国サーキュレーター2号M(HL-2M)の総組立が5日、中核集団核工業西南物理研究院で始まった。中国次世代「人工太陽」装置であるHL-2Mのイオン電流は3兆Aに、プラズマの温度は摂氏2億度以上に達する。将来的には核融合関連のカギとなる物理・工学技術研究に用いられ、そして国際熱核融合実験炉(ITER)へのサポートを提供する。科技日報が伝えた。

HL-2Mは中国の大型常磁性トカマク核融合研究装置であり、同装置は制御可能な熱核融合の研究により人類にほぼ無限のクリーンエネルギーをもたらすことを目指している。そのため「人工太陽」装置とも呼ばれる。今回新たに引き渡されたメインエンジンコイルシステムは、HL-2Mのメインエンジンの中核部品の一つ。重さは約90トン、強い衝撃と負荷を受けながら10万回以上稼働することが要求される。

メインエンジンコイルシステムの引き渡しに伴い、HL-2Mは正式に総組立段階に入った。同装置は完成後、中国の核融合先端技術が追随・並走からリードに移るための重要な支柱になる。計画によると、同装置は年末の完成を予定している。(編集YF)

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