中国、ファーウェイCFO釈放求め「カナダ産豚肉の検査強化」と海外メディア、業界団体「壊滅的な影響」と懸念

配信日時:2019年6月8日(土) 8時40分
中国、ファーウェイCFO釈放求め「カナダ産豚肉の検査強化」か
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カナダで身柄を拘束された中国の通信機器大手・ファーウェイCFOの釈放を求め、「中国政府がカナダ産豚肉の検査を強化した」とロイター通信が報じた。カナダの業界団体は「壊滅的な影響が及ぶ」と懸念している。
米国の要請に基づきカナダで身柄を拘束された中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)の釈放を求め、「中国政府がカナダ産豚肉の検査を強化した」とロイター通信が報じた。カナダの業界団体は「壊滅的な影響が及ぶ」と懸念している。

ロイター通信によると、今年第1四半期のカナダの中国向け豚肉および豚肉製品の輸出は2億1500万カナダドル(1億6050万米ドル、約175億円)に上っている。カナダにとって中国は第3位の輸出市場だった。

中国政府は米国が引き渡しを要請している孟晩舟CFOの即時釈放をカナダに要求。既にカナダ農業大手のリチャードソン・インターナショナルからのキャノーラ(菜種)輸入を認めない決定を下したほか、カナダの2カ所の養豚場に対する輸出認可を一時停止している。

菜種の輸入禁止についてはファーウェイ問題への報復とも取り沙汰されたが、中国外交部は検疫上の理由による措置だったことを明らかにした上、「害虫などが相次いで見つかっており、1社の輸入品で特に問題が深刻だった」と言及。報復との見方を否定していた。

ロイター通信が入手したカナダ農務省の通知によると、中国のカナダ大使館は中国税関職員がカナダ産豚肉と豚肉製品の入ったコンテナすべてを開き、場合によっては中身を全部検査するとの連絡を受けた。中国当局は「豚肉出荷に関する最近の法令順守違反の事例」を理由に挙げるとともに、アフリカ豚コレラ(ASF)のリスクや密輸対策に関連した措置と説明したという。

カナダポーク協議会は、検査強化は食品安全よりも書類の不備に関係していると指摘。食肉加工大手が加盟するカナダ食肉協会(CMC)は加盟社に対し、輸出基準の順守を徹底するよう促した。加盟社へのメッセージは「わずかな『法令順守違反』でも中国向け食肉輸出全体を危機にさらす可能性があり、そうなればCMC全加盟社に壊滅的な影響が及ぶ」と憂慮している。

輸出入品をめぐって中国政府は2010年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突事件後、公務執行妨害などの疑いで逮捕された漁船船長の釈放を求め、蓄電池や磁石の性能向上などに利用されるレアアースの日本への輸出を事実上、止めた。理由は通関業務の厳格化だった。

中国ではASF感染が拡大しており、中国農業農村部が前月公表したデータによると、国内で飼育されている雌豚の頭数は4月に前年同月から22.3%減少した。こうした中での検査強化について、中国の盧沙野・駐カナダ大使は「報復措置ではない」と強調。中国のテレビ局に対し、「当局は常に法律に沿って、科学的なアプローチを根拠に措置を講じている」と述べた。(編集/日向)
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