中国開発のノロウイルスワクチンに臨床研究の許可が下りる―中国メディア

人民網日本語版    2019年6月6日(木) 18時10分

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急性ウイルス性胃腸炎の一番の原因となるノロウイルスだが、その「キラー」が現れようとしている。中国人科学者が独自に開発した世界初のノロウイルス4価ワクチンが正式に臨床研究を認められた。

急性ウイルス性胃腸炎の一番の原因となるノロウイルスだが、その「キラー」が現れようとしている。中国人科学者が独自に開発した世界初のノロウイルス4価ワクチンが正式に臨床研究を認められた。新華網が伝えた。

中国科学院上海巴斯徳研究所が4日開いた記者会見で明らかにした情報によると、4年間にもわたる臨床前研究開発・試験により、同研究所のコア技術を採用し開発された4価再編成ノロウイルスワクチンが5月30日、中国国家薬品監督管理局から正式に許可を得た。国家I類予防性生物製品として正式に臨床研究に入った。同研究所のプロジェクト責任者、ワクチン学・抗ウイルスプラン研究チーム長の黄忠(ホアン・ジョン)氏によると、ノロウイルスは1968年に発見された急性ウイルス性胃腸炎の主な病原で、世界で毎年約6億8500万人が感染し、21万人以上が死亡している。中国では近年ノロウイルスの感染が多発し、規模が毎年拡大している。中国で解消が待たれる突発的公衆衛生安全問題になっている。

同ワクチンにはノロウイルス主要流行遺伝子に対する粒子状抗原が含まれ、理論上はノロウイルスの感染及びそれに伴う急性胃腸炎の8−9割を予防できる。臨床許可を得たノロウイルスワクチンのうち、価数が世界最多となっている。

同研究所の唐宏(タン・ホン)所長は「臨床研究に入ってから約5年をかけ、3期に分け大規模な臨床試験を実施する。ワクチンの安全性、免疫原性、有効性を検証し、それから新薬販売の許可を得る段階に進む」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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