鳥インフルエンザの流行、「何でも食べる」中国の食文化と関係あり―米メディア

Record China    2013年4月30日(火) 16時18分

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28日、米CNNは鳥インフルエンザ(H7N9)の流行について、中国の伝統的な食文化や食習慣と密接な関係があると説いた。写真は中国の鶏肉料理。

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2013年4月28日、新浪によると、米CNNは鳥インフルエンザ(H7N9)の流行について、中国の伝統的な食文化や食習慣と密接な関係があると説いた。

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中国の南方には「飛んでいるものは飛行機以外、地上の4本足のものは机以外、水中のものは潜水艦以外、何でも食べる」とさえ言われる伝統的な食文化がある。さらに、生きたままの家禽を購入したり、野生の動物を捕獲して、家庭で調理・保存することも多く、こうした食文化・食習慣が鳥インフルエンザやSARS(重症急性呼吸器症候群)に感染する危険性を高めてきた可能性がある。

中国の公共衛生当局は現在、中小都市や農村に対する検疫を強化し、マーケット内で家禽を取り扱う業者や購入客に対するサンプル調査を実施している。中国農業部によると、すでに収集したサンプル8万4444個のうち、これまでに4万7801個の検査を終え、39個に鳥インフルエンザ(H7N9)の陽性反応があったことを確認した。このうち、38個は上海市や安徽省、浙江省、江蘇省の家禽市場からのものだったが、残りの1個は野生のハトから検出されたもので、すでに野生動物に伝播している可能性が高いことを示している。

香港大学の潘烈文(パン・リエウェン)博士は「今の状況から判断すると、家畜が感染源のようである。家畜との直接の接触だけでなく、排泄物やその製品との間接的な接触にもリスクが存在する」と指摘した。世界保健機関(WHO)は現段階では家畜と鳥インフルエンザとの間の直接の関係を確定していないものの、医療関係者は中国の畜産農家や家禽業者の調査に重点を置いているという。

一方で、ウイルスの専門家はウイルスがどのように伝播したのかを研究中だ。香港大学の梁卓偉(リャン・ジュオウェイ)教授は、「疾病の伝染は単一方向ではなく、動物から人へ伝染し、さらに人から動物へ、再び人へと伝染する。SARSや鳥インフルエンザの流行は、人類の運命が、人類が養殖したり食用するものと不可分の関係にあることを表している。人類の健康と動物の健康は同一レベルのことであり、動物との接触だけでなく食物連鎖の関係を通じても十分な警戒をしなければならない」と注意を喚起している。(翻訳・編集/HA)

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