中国が中米経済貿易協議で「逆行行為」をしたとの指摘はでたらめだ―中国専門家

環球網    2019年6月4日(火) 0時20分

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中国の対外経済貿易大学・中国世界貿易機関研究院の屠新泉院長は、「昨年9月に続き、中国は再び中米貿易問題に関する白書を発表した。これは中国政府の中米経済貿易摩擦に対する公式声明で、非常に大きな意義を持っている」との考えを示した。資料写真。

中国の対外経済貿易大学・中国世界貿易機関(WTO)研究院の屠新泉院長は、「昨年9月の『中米経済貿易協議に関する事実と中国側の立場』白書に続き、中国は再び中米貿易問題に関する白書を発表した。これは中国政府の中米経済貿易摩擦に対する公式声明で、非常に大きな意義を持っている。白書は事実をもって、中国が『逆行行為』をしたとする米国の指摘はでたらめだということを説明した」との考えを示した。

中米経済貿易関係は、両国関係にとって「プロペラ」のような存在であり、両国国民の基本的利益と世界の繁栄と安定に関係している。米国は新政権が2017年に発足して以来、追加関税などの手段を通し、しばしば主要貿易相手国と経済貿易摩擦を引き起こしている。 2018年3月以降、米国政府が一方的に引き起こした中米経済貿易摩擦に対し、中国は国と国民の利益を断固として守るために効果的な措置を講じざるを得なかった。

「『白書』が示す通り、中国は対話と協議を通して紛争を解決する基本立場を堅持しており、米国と複数回の経済貿易協議を行うことで双方の経済貿易関係の安定を守ろうとしている」と屠氏は語った。中国の態度は一貫して明確だ。中米は「和すれば共に利し、争えば共に傷つく」関係であり、中国は「協力は双方にとって唯一の正しい選択」としている。残念なのは、米国政府が「米国優先」の政策を取って中国に対し追加関税など一連の措置を講じたことだ。

「米国が中国と経済貿易摩擦を起こしたことは、両国の利益を害するだけでなく、世界経済にも多大な悪影響を及ぼしている」。屠氏は、「経済グローバル化が進んでいるこの時代に中国と米国の経済は高度に統合されており、共に完全な産業チェーンを形成している。両国の経済はウィンウィンの関係で、米国が貿易赤字を『損失』と見なしているのは、本当に間違いだ。関税措置の追加は、米国の経済成長を促進しないだけでなく、深刻な被害をもたらしたのだ」と述べた。

屠氏によれば、経済のグローバル化は食い止めようもない時代のトレンドで、一国主義や保護主義は人心を収めない。米国が採用した一連の貿易保護措置は、WTOの規則に違反し、多国間貿易システムを破壊し、世界の産業チェーンとサプライチェーンを深刻に混乱させ、市場の信頼を傷つけ、世界経済の回復に深刻な挑戦をもたらし、経済のグローバル化の動向にも大きな脅威をもたらすという。「中国は白書を通し、米国の一連の一国主義と保護主義に対する強い態度を外界に伝えた」と屠氏は強調した。

「白書で、中国は再び平等、互恵および誠実の立場を明確にした」と屠氏は語った。また、「貿易戦争と継続的な関税の引き上げは経済貿易問題の解決に資するものではないと中国政府は常に信じている。白書で述べられているように、将来の中米経済貿易協議を展望すると、中米両国は、相互尊重、互恵および誠実の精神を持ち、協議を通して問題を解決し、相違を縮め、共同利益を拡大し、世界経済の安定と発展を共に守るべきだ」と屠氏は指摘した。(提供/環球網・編集/黄テイ)

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