2013年4月25日、京華時報によると、中国・四川省雅安市で20日にマグニチュード（M）7．0の地震が発生したが、被災地・蘆山県では下痢の症状を訴える住民が相次いでいる。

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一部の被災者の間で下痢が広がったのは23日から。医療救援センターで働く医師によると、24日午後6時までに20人以上の患者が診察に訪れた。ほとんどの患者が「ただの下痢」であったため、下痢止めの薬を渡して帰らせたという。ただ、24日に診察した5歳くらいの男児の下痢はひどく、嘔吐を伴っていることから重症と判断され、雅安市内の病院に緊急搬送された。

依然として断水が続いている被災地では、救援物資として配布されたペットボトルのミネラルウォーターを農民たちは「もったいない」として使わず、井戸水を煮沸して飲用している。さらに、数百人が身を寄せる仮設テントでは移動式トイレが足りず、大小便は垂れ流し状態。このため、近隣の野や畑で用を足す被災者が後を絶たない。四川省疾病抑制センターの毛素玲（マオ・スーリン）副主任は「現状では被災地の大多数の水源が汚染されており、飲用には適さない。前夜の雨で汚染はさらに深刻になっている」と語った。

24日午後7時、雅安市疾病抑制センターの楊雅康（ヤン・ヤーカン）主任は「患者のほとんどが下痢ではなく、お腹をこわした状態。腹下しが3回以上で下痢と診断されるが、彼らの多くが1回から2回だ」と説明。「被災者に配られたカップ麺が消化不良を起こしている可能性が高い。もともと麺を食べる習慣があまりない四川人だが、被災者は毎日カップ麺を食べている。なかには熱湯ではなく水でふやかして食べる者もいるほどだ」として、食べ慣れない食事が消化不良の原因だと指摘した。（翻訳・編集/本郷）