明代の「蒙古山水地図」が競売に、日本に70年間秘蔵―中国

Record China    2013年4月27日(土) 0時0分

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25日、明代シルクロードの青山緑水を描いた30メートルにも及ぶ地図絵巻「蒙古山水地図」が6月に開催されるオークションに出品される。推定価格は約13億円。

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2013年4月25日、新京報によると、明代シルクロードの青山緑水を描いた30メートルにも及ぶ地図絵巻「蒙古山水地図」が北京の新保利(ポーリー)大厦に公開された。この作品は5月3〜6日に嘉峪関城市博物館に展示された後、ポーリーオークションの8周年にあたって、6月1〜6日の日程で開催される予定となっている春季オークションに出品されることになっている。推定価格は8000万元(約13億円)。

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この作品は1930年代に日本の私立博物館である「藤井有鄰館」が収蔵し、2002年に北京のオークション会社が購入するまで70年にわたって日本に秘蔵されていた。中国へ持ち帰られた書画や古地図を、当時国家文物鑑定委員会主任だった傅熹年(フー・シーニエン)氏が鑑定したところ、この作品は明代中期以前のものであるとされた。

さらにその後、北京大学考古学部の林梅村(リン・メイツン)教授が8年間にわたる研究を行って著作「蒙古山水地図」にまとめ、この作品が明代中期に作成され、甘粛省の嘉峪関から苦峪城(鎖陽城)を経て西行するシルクロードを描いたものであることを明らかにした。

中国国家画院の元副学院長・趙●(ジャオ・ユー、●は喩の口偏を木偏に)氏は、「蒙古山水地図」は中国人が16世紀にはすでに詳細な地理的知識を持っていたことを証明する重要な発見だと指摘した。2011年10月にイタリアのローマ国立博物館による「シルクロード展」で、「蒙古山水地図」が展示され話題となったが、その際の保険金額は6億元(約97億円)と極めて高額だった。(翻訳・編集/岡田)

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