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日本人の「不要論」がきっかけ?消えゆく卓球「暗黙のマナー」、中国選手がまた11-0

配信日時:2019年5月31日(金) 20時10分
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中国広東省深セン市で行われている卓球の中国オープン男子シングルスの試合で、世界ランキング1位の樊振東が11-0で第3ゲームを取った。写真は伊藤美誠。

中国広東省深セン市で行われている卓球の中国オープン男子シングルスの試合で、世界ランキング1位の樊振東(ファン・ジェンドン)が11-0で第3ゲームを取った。

卓球界で11-0は「特殊なスコア」とされる。10−0になった場合、リードしている選手がわざとミスをするなどして相手に1ポイント与え、完封勝ちを避ける「暗黙のマナー」が存在してきたからだ。かつて、福原愛は2014年の仁川アジア大会に出場した際、モンゴル選手を相手に誤って11-0を記録。試合後のインタビューでは反省しきりだった。また、伊藤美誠も日本のバラエティー番組に出演した際に「暗黙のマナー」に言及し、「中国選手が最初に始めて、それからほかの国の選手もそうするようになった」と説明していた。

しかし、これに日本から異が唱えられた。卓球コラムニストの伊藤条太氏が先日、この「暗黙のマナー」について、「スポーツであるからには、全力を尽くすことこそが相手への尊重であり、マナー」「誰にでも故意と分かるサービスミスをして(ポイントを与え)、相手のメンツが保たれるのか」などと主張。「中国選手が行っているからといって、日本人がそれにならう必要はない」との考えを示した。

伊藤氏のこの主張は、中国国内でも大きな反響を呼び、各メディアが取り上げた。ネット上でも多くのコメントが寄せられ、一部にはその必要性を訴える声もあったものの、多くは同氏の「不要論」に賛同するものだった。

この論争が影響したのか、中国選手の試合では最近、この「特殊なスコア」がよく見られる。4月にハンガリーのブダペストで行われた世界選手権女子シングルスでは、中国の劉詩ブン(リウ・シーウェン)が丁寧(ディン・ニン)や陳夢(チェン・モン)を相手に11-0を記録している。

写真は樊振東

試合後のインタビューでこの件について聞かれた樊振東は、「何も特別なことはないです。11-9だろうと11-0だろうと、正常なスコアです」とさらりと答えた。相手のピシュテイ(スロバキア)は、「(0-11は)初めてではない。ずっと前にフランスの選手にやられたことがある」と語っている。(北田

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