ロイター社は最近になり、ファーウェイがアジア向けに送った荷物を、米フェデックスが米国に配送したと報じた。このような常識に反する「誤配」事件は、目新しいものではない。スノーデン氏によるPRISM問題の暴露を支援してピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのグリーンウォルド氏は、その著作の『暴露:スノーデンが私に託したファイル-』(原題:No Place To Hide)で、「米国の情報機関はルーターなどの装置が入っている荷物をいったん差し止めて、装置に秘密裡にファームウェア(装置制御のためのソフトウェア)を埋め込み、包装しなおして発送することがある」と紹介している。フェデックスはたとえ脅迫されたのだとしても、商業道徳を無視してファーウェイの荷物を転送したことになる。同件は米国が非合法手段で情報を取得する一つの実例とみなすことができる。
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