韓国国民が文大統領を支持する理由、1位は「分からない」=韓国ネットからも驚きの声

Record China    2019年5月27日(月) 17時0分

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27日、韓国・中央日報は、韓国国民が文在寅大統領を支持する理由について報じた。写真は韓国大統領府。

2019年5月27日、韓国・中央日報は、韓国国民が文在寅(ムン・ジェイン)大統領を支持する理由について報じた。

記事によると、韓国の世論調査機関・ギャラップが24日に発表した定例世論調査(5月第4週)で、文大統領の支持率は前週より2ポイント増えた46%だった。一方、不支持率は3ポイント減の44%だった。

今回の調査に関し記事は「支持率が不支持率を上回ったが、注目すべき部分は大統領を支持する理由だ」と指摘。支持者(459人)の理由1位は「分からない・回答拒否(16%)」だった。前週まで1位だった「北朝鮮との関係改善」は3ポイント減の15%で2位になった。一方、不支持者(439人)の理由1位は「経済・民生問題解決が不十分(50%)」だったという。

これについて専門家らは「異例のこと」と指摘。ある専門家は「世論調査機関からの電話に出て支持の意志を伝える人たちは、文大統領の積極的な支持層と言える。それにもかかわらず、支持理由を問う質問に分からないと答えるのは、政策や成果はすでに考慮対象でないという意味」とし、「通常は大統領の任期後半に起きる現象だが、それでも1位になることはない」と話したという。

ギャラップ関係者は「前政権でも大統領の任期が中盤にさしかかって支持率・不支持率が平行線をたどる時期には、具体的な支持理由に『分からない』が増える傾向があった」とし、「支持率・不支持率が平行線ということはインパクトの強い事件がなかったという意味でもある。昨年12月からの半年を振り返ると、支持理由で目立った事件は大規模山火事の鎮火くらいしかなかった」「『分からない・回答拒否』に振り分けられる回答は、『いろいろと多くて1つに決められない』とのニュアンスに近い」などと説明したという。

また一部からは「『分からない・回答拒否』の回答が増えることは政府の立場ではうれしいことではない」との意見も出ている。ある専門家は「文大統領の支持者は文大統領の顔さえ見られればいいというイメージが付いてしまったら、一般の支持層の反感を買うことになる。また、政治というプロセスを理性的で合理的な体系とする観点では、政策に関係なく何があっても支持するという態度は民主主義共同体にも望ましくない」と指摘したという。

これに、韓国のネットユーザーからは「なぜかは分からないけど文大統領がいいと?情けない国民だ」「文大統領の支持者たちは理性的な判断ができない状態にまで来てしまった。よくやってはいるが、何をよくやっているかは分からないなんてコメディーだ」などと驚く声や、「私の周りで文大統領を支持する人は1人もいない」「文政権の支持率ねつ造がばれてしまった」「こんなに国民と意思疎通ができていない大統領は初めてだ」など文政権に批判的な声が数多く上がっている。

一方で「それくらい文大統領を信じているということ」「これと言ったものはないけど全体的によいから支持する。それでいいのでは?」と擁護する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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