西アフリカで乱獲する中国の遠洋漁業船隊=水揚げ量の過小申告を研究者が指摘―米メディア

Record China    2013年4月19日(金) 7時20分

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17日、ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事「中国、西アフリカでの遠洋漁獲量を隠蔽」を掲載した。実際の漁獲量は発表されている統計の12倍にも達するという。写真は浙江省の漁港。

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2013年4月17日、ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事「中国、西アフリカでの遠洋漁獲量を隠蔽」を掲載した。

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中国は経済の成長に伴い、国内での魚の消費量は大幅に伸びている。中国人の胃袋を満たすため、中国は世界最大の遠洋漁業船隊を送り出している。中国当局の統計によると、2011年には1600隻余りの漁船が中国排他的経済水域(EEZ)外の遠洋漁業に従事している。2000年から2011年までの遠洋漁業による漁獲量は年平均36万8000トンと発表されている。

しかしカナダのブリティッシュコロンビア大学とピュー・チャリタブル・トラストによる推定では中国の遠洋漁業による漁獲量は年460万トンと推定されている。公表されているデータと12倍という大きな差がある。

中国の遠洋漁業の中心は西アフリカ。中国漁船は他国の国旗を掲揚するなどの偽装工作をした上で操業を続け、この海域だけで310万トンもの、統計上は隠されている漁獲量があるという。

国連食糧農業機関(FAO)の担当者は中国の遠洋漁業統計には問題があると認めたものの、上述の推定値はあまりに大き過ぎるとも指摘している。西アフリカの沿岸諸国及びその他遠洋漁業を実施している国の漁獲高が380万トン。中国がそれにほぼ匹敵するだけの量の魚をひそかに捕っているとは考えられないとコメントした。

ブリティッシュコロンビア大学らの研究者も推定値が過大である可能性を認めた。中国遠洋漁業船隊の実際の漁獲量を正確に見積もることは極めて困難だという。中国漁船は魚を自国に持ち帰るだけではなく、西アフリカの沿岸諸国にも水揚げしていることがその一因になっている。(翻訳・編集/KT)

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