北京地下鉄内の飲食禁止 飲料やアイスクリームも違反対象に?

人民網日本語版    2019年5月24日(金) 23時50分

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改訂版「北京市軌道交通乗客規則」施行後第1週目、北京地下鉄は管轄下にある16路線において、20件のマナー違反行為を指摘・制止した。

改訂版「北京市軌道交通乗客規則」施行後第1週目、北京地下鉄は管轄下にある16路線において、20件のマナー違反行為を指摘・制止した。北京日報が伝えた。

〇改訂版規則のルール具体化が急務に

改訂版「北京市軌道交通乗客規則」では、車内での飲食が禁じられている。しかし、乗客の中には、「飲食」に含まれる具体的内容について困惑する人もいる。飲み物やアイスクリームも含まれるのだろうか?

ある乗務管理者は、「今のところ、食べ物、特に匂いがきつい食べ物を車内で食べている乗客は少ない。そのような乗客を見かけた場合は、少し注意すれば、ほぼ全員、注意を聞いてくれる。ただ、カップ入り飲料を飲んでいる乗客がいても、他の乗客に迷惑をかけていない限り、制止することはない」としている。

23日午後、地下鉄14号線の車内で、ある女性客が冷たい飲み物を飲み、もう一人の女性客はアイスクリームを食べていたが、その行為を制止されることはなかった。乗客の王さんは、「カップ入りの冷たい飲料は、食品の部類に入るのだろうか。朝のラッシュ時間帯にカップ入りのお粥を食べている人がいたが、これは食事なのだろうか?ガムを噛むのも食事?具体的なケースに対する詳細ルールを発表してもらわないと、規則を守る意思がある乗客の方も、マナー違反行為を注意する地下鉄職員の方も、過ちを犯しやすくなってしまう」と指摘した。

改訂版規則で具体化しなければならないのは、食事に関するルールだけではない。乗客の梁さん(女性)は、「たとえば、音楽や動画を大きい音量で視聴することを禁じるのは、大変良いことだ。でも、どのくらいの音量が大きい音量になるのかしら?」と疑問を呈した。

北京地下鉄側は、「多くの具体的ルールを現在制定している。『協議体制』はすでに完成している。毎週、地下鉄執行部門と注意勧告の総括を行い、その際に疑問点やトラブルを共有するほか、交通部門にも定期的に報告する。これらの現場事例にもとづき、改訂版規則の具体的ルールを整えつつある」としている。

〇車内での飲食や座席独占が個人信用に影響

改訂版規則が施行された最初の1週間で、北京地下鉄が注意・制止したマナー違反行為は20件に上った。内訳は、車内での飲食が7件、座席独占が3件、物乞いが1件、口論・けんかが8件、他人に悪影響を及ぼす行為が1件。北京地鉄公司安保部の王玉維部長は、「社内の乗務管理員3420人全員に対する研修は、すでに終了している。彼らが配備されている路線では、マナー違反行為は比較的に少ない。だが、乗務管理員が配置されていない路線では、しばしばマナー違反行為が起こっている。このほか、芸を披露する物乞いやスマホによるセールスなどの行為も見られた。特に、地下鉄9号線と15号線で、マナー違反行為が頻発している」と話した。

北京地下鉄が管轄している地下鉄路線16本のうち、1号線・2号線・5号線・6号線・8号線・10号線・13号線・八通線の8路線には、乗務管理員が配備されている。その他8路線も、パトロールチームが巡回し、マナー違反行為をチェックしている。

「軌道交通におけるマナー違反乗車行為による個人信用スコア減点に関する実施意見」によると、キセル乗車や座席独占、車内での飲食、販売セールス、大音量での音楽動画視聴などの行為は、個人信用不良情報に記録される。また、マナー違反乗車行為に対する注意・制止を聞かない場合、地下鉄運営会社は、乗車サービスを拒絶する権利を有する。また、違反者は、公安・法律執行部門への報告を経て、法律に基づく処分が科される。(編集KM)

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