中国産エアロスタット、7000メートルの滞空高度で世界記録を更新―中国メディア

人民網日本語版    2019年5月25日(土) 14時20分

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中国科学院空天情報研究院が開発したエアロスタットが23日未明、高度7003メートルに達した。これは現在知られている同類・同サイズのエアロスタットによる世界記録となった。

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中国科学院空天情報研究院が明らかにしたところによると、ナムツォで展開中の第2回青蔵高原総合科学観測研究において、同研究院が開発したエアロスタットが23日未明、高度7003メートルに達した。これは現在知られている同類・同サイズのエアロスタットによる世界記録となった。科技日報が伝えた。

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エアロスタットとは、大気の浮力により上空に浮かび、滞空・飛行する飛行体のことを指す。エアロスタットはケーブルを地上のアンカーとつなげる、動力を持たない飛行体だ。同研究院は第2回青蔵高原科学観測をサポートするため、「極目1号」「極目2号」「極目3号」という3種のエアロスタットを独自開発した。ナンバーが大きくなるほど体積が大きくなり、滞空高度が高くなる。システムの複雑性と技術的な難易度も上がる。うち今回のミッションを遂行したのは高原体験版の「極目1号」で、体積は2300立方メートル。流線型のエアロスタットが青蔵高原で使用されるのはこれが初で、科学探査計器を搭載し垂直断面及び滞空観測が可能だ。「極目2号」(開発中)は科学観測特化型で、第2回青蔵高原科学観測向けに作られた。設計上の滞空高度は7000-7500メートル。チベット南東部の魯明拠点、中部のチョモランマ拠点、ナムツォ拠点、西部のムスタグアタ拠点などで使用される。「極目3号」(開発中)は技術突破型で、設計上の滞空高度はチョモランマを上回る。そのプラットフォームの技術の難易度、滞空高度、ペイロードはいずれもかつてないものになる。

3種のエアロスタットの機体の設計、使用される材料、制御システム、電源システム及び荷室、地上アンカーなど圧倒的多数が、中国によって独自に開発された。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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