韓国、米韓首脳会談の機密を流出させた外交官を摘発=ネットから批判続出

Record China    2019年5月23日(木) 17時50分

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23日、韓国メディア・JTBCによると、韓国の外交部高官が文在寅大統領とドナルド・トランプ大統領の会話内容を流出させたことが分かり、物議を醸している。写真は韓国外交部。

2019年5月23日、韓国メディア・JTBCによると、韓国の外交部高官が文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ大統領の会話内容を流出させたことが分かり、物議を醸している。記事は「米韓首脳の会話内容は、韓国大統領府と米ホワイトハウスが約束した内容以外は機密として厳しく管理されているため、一方的に流出させれば外交的にも信頼が損なわれる」と懸念している。

記事によると、韓国野党「自由韓国党」の姜孝祥(カン・ヒョサン)議員は今月9日に記者会見を開き、「(文大統領が)トランプ大統領に、5月下旬に日本を訪問した後に少しでもいいから韓国に立ち寄ってほしいと提案したことが確認された」と米韓首脳の電話会談の内容を明らかにした。これは韓国大統領府も米ホワイトハウスも公開していなかった内容のため、韓国大統領府は「外交慣例に反する根拠のない主張」と強く批判した。すると姜議員は10日に「米国の外交消息筋を通じて把握した根拠のある事実だ」と反論していた。

その後、韓国大統領府と外交部による調査の結果、姜議員に会話内容を流出したのは、駐米韓国大使館所属の外交官であることが判明した。同外交官は米韓首脳による電話会談翌日の8日に大使館で会話内容を閲覧した後、9日明け方に姜議員と2回にわたりアプリで通話していた。同外交官は姜議員の高校時代の後輩で、「米韓首脳の会話内容を読んだ後、姜議員に覚えている限り話した」と流出させた事実を認めたという。

これを受け外交部は、懲戒処分と共に外交上機密漏洩の罪で法的対応を検討している。一方、姜議員は「大統領府が事実無根と言っておきながら機密漏洩に言及するとはあきれる」と述べているという。

これに、韓国のネットユーザーからは「スパイ行為だ」「一言で言って、国の恥さらし」「自分の利益のためなら国を売るのか?」「厳しく処罰してほしい。国会議員という理由でこんな罪を犯しても処罰されない国は正常な国とは言えない」など情報流出に批判の声が数多く上がっている。

一方で「国民の知る権利が優先されるべきでは?韓国に来てほしいと言うことは別に悪いことじゃないし。堂々と発表すればいいのに」との声や、「大統領府が『事実無根』と言って国民をだましたことの方が問題」と指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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