「人材の交流があれば、たくさんの物語が生まれる」滝田洋二郎監督

人民網日本語版    2019年5月21日(火) 16時40分

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現在北京で開催中の「アジア文明対話大会」の重要な活動の一環として16日から23日にかけて「アジア映画週間」が開かれている。

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現在北京で開催中の「アジア文明対話大会」の重要な活動の一環として16日から23日にかけて「アジア映画週間」が開かれている。16日には天安門東側にある「太廟」で開幕式が行われ、日本やイラン、インドなどアジアの国と地域から著名映画監督14人のほか、中国国内外の俳優や映画人ら多数のゲストが出席した。人民網では、今回の開幕式出席のため北京を訪問中の日本人著名映画監督の滝田洋二郎監督にインタビューを行った。人民網が伝えた。

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「アジア映画週間」開幕式はその奥深さとスケールに感激

開幕式に参加した滝田監督は、「伝統ある素晴らしい会場で行われた開幕式に感激した。映画や人に対するリスペクトを含め、中国映画の奥深さと大きさをとても感じ、あのような場所で海外からのゲストをもてなすというすごさも感じた」とし、その収穫としては、「中国の人との新しい出会いができたこと。次の映画のヒントなどを得たいと考えており、アジアのとても優秀な監督や俳優が数多く集まり、交流することができた」とした。

「中国独特の文化がきちんと反映されている」中国映画

過去には北京国際映画祭の審査員も務めたことのある滝田監督は中国映画を、「日本にはないスケール感や奥深さがあり、中国独特の文化がきちんと映画に反映されていて面白い。ただ作品数も非常に多いので、追いかけるのがとても大変」と評している。

そのため好きな作品を1本に絞ることは難しいとし、「中国映画全体が好きといってもいい。その魅力の一つはパワフルさ。また、中国映画は現代や未来を舞台にした作品など、今まではアメリカが得意としていたジャンルにまで進出している。同時に古い歴史やドキュメンタリー、私たちがまだ知らないこの広大な中国の食材を題材にした作品など非常に数も多く、作り手としてとてもうらやましい」とした。

「うらやましいと感じるその理由は?」との問いには、「色んなことを描けるという題材の豊富さと、それを受け入れてくれるメディアもたくさんあると思うから。やはり作り手としては作るエネルギーの中に身を置くことが一番大事。日本あるいは世界のどこよりも映画を作るエネルギーが中国にはあると感じるし、そういう場所には人も才能も集まってくる。それを含めてうらやましいと感じる」とした。

日本人にとって「親近感と未知なるものに満ちた」中国映画

ではそんな中国映画のどのような要素を日本の観客は受け入れやすいと感じるのだろうか?滝田監督は映画監督という立場から、「アジア人として、とても近い国の映画には親近感を抱くと思う。しかしその大きさは全く違う。まだまだ日本人が知らない場所や食べ物、習慣といった未知なるものがたくさんあるので、それらを中国映画を通じてもっと見たいという思いはあるかもしれない。あとはパワーが全く違う。現在の中国映画にはアメリカを凌ぐほどのパワーがあり、日本人はパワーのある所についていくし、興味を抱くので、中国には深い関心を抱いていると感じる」とした。

「人材の交流があれば、たくさんの物語が生まれる」

昨年、中日両国政府は映画製作協力に関する協議を締結した。こうした動きについて滝田監督は、「とにかくすぐ動いてほしい。たくさんの人材の交流があれば、たくさんの物語が生まれると思う。今後もどんどん前向きに中国の人と仕事をしていきたいと考えている」とその意気込みを語った。(文・玄番登史江)

人民網日本語版」2019年5月21日

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