中国自動車メーカー、欧米日メーカーの脅威になるのは10年後=研究開発費の少なさが原因―香港紙

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11日、香港の英字紙は、中国の自動車メーカーは目先の利益のみを追求し、依然として研究・開発への資金投入が少ないため、今後10年は欧米や日本の自動車メーカーの脅威にはならないだろうと報じた。写真は中国メーカー・長城汽車。

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2013年4月11日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国の自動車メーカーは目先の利益のみを追求し、依然として研究・開発への資金投入が少ないため、今後10年は欧米や日本の自動車メーカーの脅威にはならないだろうと報じた。12日付で環球時報が伝えた。

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BMWの提携パートナーであり、最も利益を上げている中国の自動車メーカー・華晨汽車がミニバンの研究・開発へ昨年投入した金額は、前年比約6倍に増加したものの、わずか500万元(約8000万円、1台当たりでは60元=960円)にすぎなかった。

一方、メルセデス・ベンツは1台当たり2879ユーロ(約37万4300円)、BMWは同2164ユーロ(約28万1300円)の研究・開発費をそれぞれ投入しており、華晨汽車との差は極めて大きい。

米調査会社サンフォード・C・バーンスタインは最近実施した中国自動車メーカーに対する競争力の調査の結果に基づいて、「中国の自動車メーカーの多くは自主ブランドを開発するパワーと資源に欠けており、提携パートナーに過度に依存している」と指摘した。

同社のマックス・ウォーバートン副総裁は「パートナーとの契約によって販売と利益獲得の好機を得たのに、さらに研究開発に巨額を投入する必要があると考えるわけがない」とその原因を語る。

長城汽車や東風汽車などの企業報告書によると、売上総利益はメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどを上回っている。その原因について、ウォーバートン副総裁は、安い人件費や研究開発への投資の少なさ、安い原材料など、低コスト構造によるものであるとし、「一部の自動車メーカーは冷蔵庫メーカーやバイクメーカーからも部品を仕入れている」と指摘した。

また、バーンスタイン社が長城汽車の車両に対して行った調査によると、シャーシーなどに関しては国際基準に追いつきつつあるものの、エンジンやトランスミッション、技術分野などについては大きな差があることが分かった。

ウォーバートン副総裁は「こうした低コスト構造は持続不可能なだけでなく、中国の自動車メーカーが国際ブランドを打ち立てるために何の役にも立たない」と指摘している。(翻訳・編集/HA)



   

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