大気中の水銀排出、3分の1は中国=石炭などが主因―中国紙

Record China    2013年4月12日(金) 22時54分

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11日、大気中の水銀排出で世界全体の3分の1を中国が占めている。石炭や精錬、コンクリート製造などの業種が主要な水銀排出源になっている。写真は石炭汚染が深刻な山西省太原市。

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2013年4月11日、「『水俣条約』と水銀汚染の予防対策」メディア発表会において、中国は水銀の消費と大気中への排出どちらにおいても大国となっており、石炭や精錬、コンクリート製造などの業種が主要な水銀排出源になっていると、中国健康教育センター(衛生部新聞宣伝センター)副主任の程玉蘭(チョン・ユーラン)研究員が語った。科技日報が伝えた。

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中国環境・発展国際合作委員会の報告書によると、中国における水銀の大気中への年間平均排出量は約500〜700トンに上る。排出源は石炭を使用するボイラー33%、石炭による火力発電19%、非鉄金属(亜鉛、銅、鉛、金)精錬18%、コンクリート生産14%、鋼鉄生産3%、交通用燃料3%、都市行政ごみ3%、民間ごみ2%、バイオマス燃焼2%、その他3%となっている。

程研究員は、中国は世界全体の水銀消費のおよそ50%を占めており、大気中への水銀排出量でも世界全体の3分の1近くを占めているとし、水銀は大気中での寿命が長く、長距離を移動して遠く離れた場所でも水銀汚染を発生させると指摘した。

水銀の排出を軽減する動きが世界的に広がっており、中国でも政府や製造工場、地域が一体となって水銀を含む廃棄物の回収システムを構築し、製造過程で水銀を使用するポリ塩化ビニールの使い捨てプラスチック製品の使用を控えるほか、産業界でも製造過程での使用量削減や代替化などの対応を早急に行うべきだと程研究員は話した。(翻訳・編集/岡田)

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