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11日、世界目薬売り上げナンバーワンのロート製薬が、日中両国で異なる基準を設けていることが明らかになった。写真は中国の目薬。
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2013年4月11日、同じ児童用目薬でありながら、中国で販売されている商品には防腐剤が含まれ、日本で販売されている商品には含まれていない。世界目薬売り上げナンバーワンのロート製薬が、日中両国で異なる基準を設けていることが明らかになった。新民晩報が伝えた。
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防腐剤が健康を損ねる恐れはあるだろうか。専門家は、「角膜は透明の防護壁であり、外界の光線が目に入る際、初めに通過する関門だ。防腐剤は角膜皮細胞の成長と修復に影響を与える」と指摘した。
健康を損ねる恐れがあるならば、なぜ海外ブランドは防腐剤を添加するのだろうか。これには残念な回答が存在する。世界基準によると、幼児・児童用の目薬への防腐剤の使用は禁じられているが、中国の国家規定ではこれが認められているのだ。
中国の2011年の乳業関連基準は世界で最も甘く、非難を浴びていた。内モンゴル乳業協会の那丁木徳(ナーディンムーダー)秘書長は、「牛乳の品質基準の制定は、国情に基づかなければならない」と述べた。国情に基づくとは、すなわち一部の企業の利益に譲歩し、業界基準を引き下げることだ。基準が存在しない、もしくは甘すぎる基準が設けられていれば、業界全体の堕落を招くだろう。
中国国内の保護者は、世界各地から赤ちゃんの食料を探そうと躍起になっている。しかし中国の外国産粉ミルクの需要が余りに多すぎるため、スーパーで頻繁に買い占めが起きている。各国のメディアは、「誰が我々の粉ミルクを奪ったのだ」と非難している。
ロート製薬の防腐剤の問題が報じられたが、中国の保護者はすでに代理商を通じ、防腐剤を含まない日本製の児童用目薬の購入を始めている。世界各国のメディアはまた近いうちに、「誰が我々の目薬を奪ったのだ」と非難することだろう。
粉ミルクの問題に関して、各国政府は購入制限令を出しており、本国の赤ちゃんの食料を確保しようとしている。中国の問題が、世界的な問題になっているのだ。ところが大手乳製品メーカーの蒙牛の孫伊萍(スン・イーピン)総裁は4月9日、「粉ミルクの購入制限は中国メーカーにとって、1つの責任とチャンスであるように感じる」と豪語したのだ。
巨大な市場が常に存在し、チャンスが失われたことはない。購買力の海外流出を招いているのは、品質面で不安のある国産粉ミルクのせいではなかろうか。国内メーカーは国際基準を参照するのではなく、これを厳しく順守することが責任であろう。
食品と医薬品には、推敲に推敲を重ねて誕生した世界共通基準が存在する。この人々の健康に関連する基礎的な業界において、中国は独自の基準を模索するのではなく、早急に国際基準を導入するべきだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山)
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