<在日中国人のブログ>「衰退する日本」が有する真の実力とは?

Record China    2013年4月10日(水) 16時44分

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8日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は、「『衰退する日本』はそれを覆す実力を有しているか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は2012年9月、北京市で開催された「ドラえもん誕生前100年」展。

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2013年4月8日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は、「『衰退する日本』はそれを覆す実力を有しているか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。

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日本がGDP(国内総生産)で中国に抜かれ世界3位になったころから、「日本衰退論」があちこちで唱えられるようになった。日本の今後の経済成長について、世界中の多くの人が多難だと予想している。しかし大部分の日本人はそう思っていない。彼らは「日本が逆転するチャンスは大いにある。偏った意見を述べる人たちは日本の真の実力が分かっていない」と話す。

最近、日本のあるメディアが、日本は「エネルギー、テクノロジー、文化」の分野において強大な実力を持っていると主張した。エネルギー分野では、最近になって日本周辺海域で発見されたメタンハイドレートがある。その埋蔵量は、日本国内で消費される天然ガスの100年分と試算されている。また、日本は廃棄された電子機器(都市資源)のなかから金などのレアメタルを回収する高度な技術も持っている。日本国内の都市資源に含まれる金の総量は、産出量世界一の南アフリカをしのぎ、全世界の埋蔵量の20%を占めるという。

テクノロジー分野では、ソニーが1991年に実用化したリチウム電池がある。世界シェアは2011年に首位を韓国に譲ったが、それは韓国製品が低価格だからであり、技術面では日本と韓国には大きな差がある。また日本のエコカーは放熱性や耐久性に優れており、世界でもトップクラスの耐用年数を誇る。ノーベル賞を受賞した山中伸弥氏のiPS細胞に代表される日本の幹細胞研究も世界で高く評価され、今後の発展が大いに期待されている。

また、ハードパワー以外に、日本は文化というソフトパワーも充実している。1990年から、日本は「文化産業立国」を目指し、海外で愛されている日本の漫画アニメ、ゲームの他に「かわいい」など日本独自のコンテンツ産業にも力を入れてきた。さらに、インドネシアのJKT48、上海SNH48といったアイドルユニットが現地で結成され、日本文化を直接海外に広めることが可能になった。海外進出している日本の大手企業も、広告会社や出版社などと手を組んで、積極的に文化推進活動に取り組んでいる。

こうしたことから、日本メディアは「日本は衰退などしていない。今スタートしたところだ」と結論づけている。もちろん、この結論が全てではないが、われわれの隣国が強大な実力を持っていることは確かだ。ただ「衰退する日本」という言葉だけで、日本を軽視すべきではないのだ。(翻訳・編集/本郷)

●蒋豊(ジアン・フォン)

25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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