<鳥インフル>患者は治療費で破産寸前、治療費は「公費で負担すべき」との論調強く―中国版ツイッター

Record China    2013年4月9日(火) 8時0分

拡大

8日現在、中国で感染者21人、うち6人が死亡したと報告されている鳥インフルエンザ(H7N9型)。患者とその家族が負担する治療費は莫大なものになっており、今後の問題になってきそうだ。写真は上海市内の病院。

(1 / 4 枚)

2013年4月8日現在、中国で感染者21人、うち6人が死亡したと報告されている鳥インフルエンザ(H7N9型)。中国広播ネットの報道によると、患者とその家族が負担する治療費は莫大なものになっており、今後の問題になってきそうだ。

その他の写真

一部メディアの報道によると、江蘇省南京市で最初に報告された感染者は10万元(約158万円)にのぼった治療費を、持ち家を売り払うことでまかなおうとしている。また、安徽省の別の感染者も全貯蓄をはたいてしまい、それでも支払額には足りず、困窮しているという。医療機関側でも、鳥インフルエンザの患者を受け入れれば、未払いの治療費が蓄積していくばかり。メディアや一般からは、鳥インフルエンザの治療費を公費で負担せよとの声が挙がっている。

中国科学院の呼吸器疾患専門家・鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏は7日、一連の事態について「これは公共衛生事件だ」と発言。政府が責任を持ち、すべての患者の治療費を負担するべきだとした。一方で、中山大学嶺南学院財税学科の林江(リン・ジアン)主任教授は、「人から人への感染が確認されていない以上、これは公共衛生事件とは言えず、これに公費を投入するとなれば、多くの納税者の負担を招くだろう」としている。

“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでは、これに関する議論が盛り上がっている。大方の意見は「治療は公費で負担すべき」と考えている。治療費が自己負担となると、病院での診察を躊躇する感染者が後を絶たないことは容易に推測できる。結果、社会での感染が広がり、最終的にウイルスが人から人へ感染する型に変異してパンデミック(感染爆発)でも引き起こせば、その時こそ莫大な対策費を投入しなければならないだろう、というのがおおかたの理由だ。その他、寄せられた主な意見は以下の通り。

「貧乏人は治療も受けられず死ねというのか」

「国民が病んでいるというのに政府は金儲けしようとするのか」

「これが中国の現状。トップ自身に危機が及んでいなければ腐敗が進むばかり」

「社会主義の優越性はとっくに犬に食われてなくなってしまっているのだよ」

「中国政府はちっとも国民を愛していないからな」

「鳥インフルだけに特例を出したら他の疾病の患者にとって不公平だろ」

「鳥インフルの感染者のみならず、この世界には助けを必要としている人はいくらでもいる。鳥インフルの治療費はできる限り医療保険でまかなうべきだし、それができなくても慈善機構が手を貸すこともできるだろう」(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携