文明の交流と相互参考を促進するアジア文明対話大会

人民網日本語版    2019年5月16日(木) 17時40分

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今月15日に北京でアジア文明対話大会が開催した。

今月15日に北京でアジア文明対話大会が開催した。同大会では「アジア文明の交流・相互参考と運命共同体」をテーマに、アジア文明の相互参考と人類運命共同体の構築やアジア文明の多様性の保護などについての対話が行われる。人民網ではこのほど同大会について、日本の著名な経済学者で国際貿易投資研究所の江原規由研究主幹と中国社会科学院日本研究所の龐中鵬副研究員にインタビューを行った。人民網が伝えた。

■文明交流と相互参考で人類文明の発展を促進

江原研究主幹は、「今後、アジアの行方が世界の発展と繁栄にますます大きく関わってくると私は考えている。東洋の智慧と西洋の論理の融合で、新たなグローバルガバナンスの構築、そして、アジアが深くかかわる人類運命共同体の構築に期待している」とした上で、今回のアジア文明対話大会については、「習近平国家主席が2014年5月の上海亜信峰会(アジア相互協力信頼醸成措置会議)と2015年11月のボアオ・アジアフォーラムでその開催を提起している。また『一帯一路(the Belt and Road)』イニシアティブとほぼ同時期に提起しており、両者には多くの共通点があると感じている。習主席は今回のアジア文明対話大会の開催にあたり、『アジアの様々な文明間の交流と相互参考、長所を取り入れて、短所を補い、共同シンポを促進すべき』と指摘しているが、この点は一帯一路イニシアティブの目指す『協力ウィンウィン』に通じている。また、アジア運命共同体や人類運命共同体の建設のためのプラットフォームとなっていることなど共通点は少なくない」との見解を述べた。

龐副研究員は、「それぞれ異なる文明間で交流することで、文明間の異なる部分を理解できる。これにより互いの長所を知り、長所を取り入れて短所を補い、各自の文明発展の促進につなげることができる。異なる文明が互いに許容し、受け入れることで、互いの長所や利点を吸収・参考にでき、人類文明の大きな発展につながる」と述べた。

龐副研究員は、アジア文明対話大会は2019年における中国の主な外交イベントの一つであるが、中国が初めて主催する「文明対話」に関する国際多国間会議であり、他の外交イベントとは異なっているとし、「異なる文明でも相互参考を通じて、平等に受け入れることができ、異なる文明が存在することで、多種多様な世界文明の集合体が生まれる。今回のアジア文明対話大会は、文明交流に相応しい機会であるばかりか、アジア及び世界の異なる文明間の対話や交流を促進させ、アジア運命共同体及び人類運命共同体の構築を促すだろう」との見解を述べた。

中日の文明交流を通じて友好交流の懸け橋を構築

現在、世界は歴史的なターニングポイントを迎えており、世界におけるアジアの影響力が高まるにつれ、世界の今後の発展にアジアが大きな役割を果たすとみられている。中国は世界2位、日本は3位の経済大国であり、世界経済の安定と発展に大きく貢献している。

龐副研究員は、「今回のアジア文明対話大会は、中日関係が改善し、正常な軌道に戻りつつあるという有利な状況下で開催され、中日友好関係の制度化及び安定化をさらに促進するために重要な役割を果たす。2019年は中日関係発展において最も重要な年となる。昨年、中日両国首脳は互いの国で公式訪問を実現させたことで、今年は中日のハイレベル交流が継続して前進していく。両国間の交流が活発になることで、国民同士の関係も親密になる。中日文明間の交流を通して、中日両国民の相互理解をさらに深め、両国民が互いの国を理解することを促進し、中日友好交流の懸け橋と基礎を構築することとなる」と語った。

江原研究主幹は、「経済的視点から見ると、アジアでは、まず日本、そして中国が発展し、その発展のエネルギーがアジア各地および世界へと拡大されてきている。アジアは多くの文明を育んできており、その多様性が今日のアジアの姿を形成してきている。今後は、第4次産業革命、宇宙時代の到来など人類は未曽有の体験ゾーンに入ろうとしている。個人、社会、国家、地域の発展のみならず、人類の発展とは何かについて議論・討論することは、時代の要求でもあるといえる。その意義と課題を、多様な文明を育んできたアジアから世界に向けて発信するアジア文明対話大会が、開催を重ねることで時代を画する企画となることを願っている。また、多様な文明を育んできたアジア、そして東洋の智慧を世界に向けて発信し西洋の論理との協力方法を提示するなど、人類の発展に貢献する提案がなされることに期待している」と語った。(文:木村雄太)

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