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中国J-10戦闘機にバードストライク、エンジン再点火に失敗…パイロットが脱出して9秒後に墜落

配信日時:2019年5月15日(水) 23時10分
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中国中央テレビが、「バードストライク」に遭遇したJ-10(殲10)戦闘機のコックピット内の様子を紹介した。同機はカラスをエンジン部分に吸い込み、停止したエンジンの再点火に失敗。パイロットが脱出してから9秒後に墜落したという。

中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)はこのほど、ドキュメンタリー番組「軍事紀実(軍事実録)」で、鳥と衝突する「バードストライク」に遭遇したJ-10(殲10)戦闘機のコックピット内の様子を紹介した。2019年5月14日には、該当部分の動画をインターネットでも配信した。同機は停止したエンジンの再点火に複数回失敗。パイロットが脱出してから9秒後に墜落したという。

J-10はカラスを吸い込んだという。ジェットエンジンは、取り入れた空気を圧縮して点火して後方に噴射して推進力を得る。空気を圧縮するコンプレッサーは、何枚ものブレード(羽根)を組み合わせた構造で、バードストライクなどによりブレードが傷つき、エンジンが作動しなくなる場合もある。

バードストライクに遭遇したのは高度795メートルで飛行中だった。同機はエンジンの自動再点火に複数回失敗し、高度を急速に失った。パイロットは人口密集地を避けるよう機体を誘導。機体から脱出した時の高度は300メートルにまで低下していたという。

CCTVの動画からは、パイロットによると思われる「172(号機)発動機が停止」「無人地区に向け飛行」「高度が500メートル低下」などの生々しい声が流れてくる。パイロットが使用する前方の視界と機体の状態を重ね合わせた画面には「危険」の文字が点滅し、警報音が鳴る。前方の様子は画面が暗くてわかりにくいが、機体は地面に向け鋭い角度で降下していたと判断できる。

J-10はエンジンが単発の戦闘機であるため、同じく中国軍が使用している戦闘機でも双発のJ-11に比べて、エンジントラブルによる墜落が多いとされる。

また、ジェットエンジンのブレードはエンジンにとって重要かつデリケートな部品だが、中国の民間旅客機では搭乗前の乗客が「旅の安全」を祈って、エンジンにコインを投げ込んだため出発できなくなったことが、複数回発生している。(翻訳・編集/如月隼人

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