南京事件を再び否定した名古屋市長、「彼を訴えたい!」と生存者が怒りあらわ―中国メディア

Record China    2013年4月5日(金) 11時55分

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4日、河村たかし名古屋市長が「南京事件はなかった」と発言したことに対し、南京大虐殺の数少ない生存者の女性が「彼を訴えたい」と怒りをあらわにした。写真は4日、南京大虐殺記念館を訪れた夏淑琴さん。

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2013年4月4日は清明節といって、中国では先祖の霊を慰める日。南京大虐殺の数少ない生存者の女性が、「南京事件はなかった」と発言した河村たかし名古屋市長を「訴えたい!」と怒りをあらわにした。中国新聞社が伝えた。

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今年84歳になる夏淑琴(シア・シューチン)さんは、この日の早朝に南京大虐殺記念館を訪れ、「嘆きの壁」に刻まれた家族の名前を仰ぎ見ながら献花を行った。彼女は毎年の清明節、お墓参りの代わりにここへ来る。

現在、南京大虐殺の生存者はわずか200人足らず。1937年12月13日、夏さんの一家9人のうち、7人が日本軍兵士によって殺され、当時8歳の夏さんは3カ所を刺されて瀕死(ひんし)の重傷を負った。4歳の妹は幸いにも難を逃れたという。「至る所死人だらけで、本当に怖かった」と語る夏さん。河村市長の発言について、彼女は「こんなに多くの人が殺されたのに、なぜ彼は認めないのか?なぜ事件は存在しなかったなどと言うのか?私は彼を訴えたい。認めるまで訴え続けたい!」と話す。「生き残った者の務めとして、ずっと生き続けたい。この虐殺記念館もずっと残してほしい。これこそ歴史なのだから」と力を込めて語った。夏さんはこれまで何度も訪日し、彼女の証言を否定した書籍の著者と出版社に対する名誉棄損訴訟では、09年に勝訴している。

河村たかし名古屋市長は今月1日、次期市長選を前にした公開討論会の席で、南京事件について再び言及。同氏は前年の2月、南京事件について「一般的な戦闘行為が行われたことは否定できず、これに関しては遺憾だが、いわゆる『南京事件』といわれる一般市民への虐殺行為はなかった」と発言、物議を醸した。そして、この日改めて「当時の発言は撤回しない」としている。「(翻訳・編集/本郷)

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