手塚治虫や宮崎駿のアニメには中国というルーツがあった―中国メディア

Record China    2019年5月13日(月) 13時40分

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12日、央視新聞は、手塚治虫や宮崎駿のアニメには中国というルーツがあると紹介する記事を掲載した。写真は鉄腕アトム。

2019年5月12日、央視新聞は、手塚治虫や宮崎駿アニメには中国というルーツがあると紹介する記事を掲載した。

記事は、浙江省杭州市で開催されていた第15回中国国際アニメ・マンガ祭が5日に閉幕したが、今年は中国国産アニメの人気が高かったと紹介。「アジアのアニメ界をリードした『大暴れ孫悟空』から始まって、再び台頭した今日まで、中国アニメの道は日中両国のアニメ界が相互に競争し学び進歩してきた歴史だ」と論じた。

「大暴れ孫悟空」は、1961年から制作が始まり4年の時をかけた大作で、78年の公開後は国内外から高い評価を得たと記事は紹介。「中国アニメ界の父」と言われる万籟鳴(ワン・ライミン)氏が監督を務めたが、万氏が41年に弟の万古蟾(ワン・グーチャン)氏と制作したアジア初の長編アニメ「西遊記 鉄扇公主の巻」は、手塚治虫氏にも大きな影響を与えたという。

記事によると、手塚氏は「西遊記 鉄扇公主の巻」を見た後、医学の道を捨てて漫画の道を歩むことを決めたという。52年の手塚氏の作品である「鉄腕アトム」に日本中が沸き返り、手塚氏は「日本アニメの父」と呼ばれていると記事は伝えた。そして、この「鉄腕アトム」は中国初の輸入アニメとなったことも紹介。「手塚氏が描いたアトムと孫悟空が肩を組んでいるイラストは、日中アニメ友好の象徴となっている」とした。

また、58年に日本初のカラー長編アニメ映画となった「白蛇伝」は、中国の民間伝説を題材としており、「これを見て宮崎駿氏はアニメ監督となることを志した」と記事は紹介。72年の日中国交正常化で、中国から日本にパンダが送られ、日本ではパンダブームが沸き起こるが、「88年に宮崎氏が制作した『となりのトトロ』は、パンダのイメージを改良したもので、中国の要素を取り入れた日本のアニメ作品は、中国の観衆にも高い人気となっている」と伝えた。(翻訳・編集/山中)

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