Record China 2013年4月1日(月) 14時45分
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31日、これまで人への感染例が確認されていなかった型の鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染し、中国・上海市で男性2人が死亡していたことがわかった。写真は2012年3月、インフルエンザが大流行し、外来患者でごった返す広東省広州市の広州市児童医院。
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2013年3月31日、これまで人への感染例が確認されていなかった型の鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染し、中国・上海市で男性2人が死亡していたことがわかった。中国国家衛生・計画出産委員会の発表。
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死亡したのは上海市在住の87歳と27歳の男性2人。87歳の男性は2月19日に発病し、3月4日に死亡した。27歳の男性は2月27日に発病、3月10日に死亡している。現在、他に安徽省在住の35歳の女性が危篤状態だという。いずれのケースでも発熱、咳などの呼吸器系の症状が現れた後、深刻な肺炎と呼吸困難に発展している。
低病原性とされていたH7N9型ウイルスは、人への感染が確認されたのは今回が初めて。中国疾病予防コントロールセンターは30日、3人がH7N9型のウイルスに感染したものと確定した。発症後の3人と密接な接触があった88人については感染は見られず、人から人への伝染は現在のところ確認されていない。
しかし、最初の患者が亡くなってから当局による発表までに4週間近い時間が経っているのはなぜなのだろうか?中国国家衛生・計画出産委員会はこの3件の病例について、すでに世界保健機関(WHO)に報告済みだというが、中国紙・新京報は同委員会に対し、情報公表が遅れた理由を尋ねた。
「上海市医療衛生機構が病例を確認した当初、まずは季節性インフルエンザをはじめ、2009年の流行当初『新型インフルエンザ』とされたH1N1型(のちに季節性インフルエンザへ移行)、高病原性鳥インフルエンザH5N1型、また2003年に中国を中心に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)など各種の感染を疑った。H7型への感染を疑いはじめたのは22日のことであり、最終的に国家衛生・計画出産委がH7N9型への感染を確認したのは30日のことだった」。これが当局による説明である。また、そもそもは鳥類間での感染のみが確認されていたウイルスであるため、H7N9型は中国の法定伝染病に指定されておらず、その情報管理システムには組み込まれていなかったから、とも説明されている。(翻訳・編集/愛玉)
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