日本の部品なしには一歩も歩けない?“核心技術”のない韓国ロボット産業に懸念の声

Record China    2019年5月10日(金) 8時10分

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9日、韓国メディア・韓国経済は「15歳になったHUBO、日本・ドイツの部品がなければ1歩も歩けない」と題する記事を掲載した。資料写真。

2019年5月9日、韓国メディア・韓国経済は「15歳になったHUBO、日本・ドイツの部品がなければ1歩も歩けない」と題する記事を掲載した。

HUBOは韓国科学技術院(KAIST)が04年に公開したヒューマノイドロボット。15年には災害救助ロボット競技大会で優勝し注目を集めた。

しかし記事によると、公開から15年が過ぎたHUBOの進化レベルについて、“HUBOの創始者”と呼ばれるKAISTのオ・ジュンホ教授は「(核心部品を)日本やドイツ、スイスから購入しているため一流になれずにいる」と評価した。

第4次産業革命の技術が集約されたヒューマノイドはロボット産業が目指す最終目標とされ、サービス分野での活躍が期待されている。そのため世界の主要国が開発競争に熱を上げているが、韓国は技術と戦略の面で遅れを取っているという。記事によると、韓国のロボット業界関係者は「政府がロボット産業を国の戦略産業に指定してから13年が経つが、確保できた核心技術はほぼない」と話した。専門家らも「韓国にはロボットの3要素であるセンサー、エフェクター、コントローラーの核心技術がない」と話している。

オ教授は「核心技術を国産化できなければ、ボストン・ダイナミックスレベルのロボットを作ることができないとの結論に至った」とも話したという。米ボストン・ダイナミック社のヒューマノイドロボット・アトラスは戦場の兵士のように斜面を走り回り、バク転もできる。ボストン・ダイナミックは13年にグーグルに買収され、その後17年にはソフトバンクが買収した。また、ボストン・ダイナミックと00年に世界初の二足歩行ロボット・アシモを公開したホンダは核心技術を徹底して隠す戦略を維持している。

オ教授は「核心部品を外国に依存したため高機能設計が不可能だった」とし、「世界各国が相次いで発表しているヒューマノイドロボットと差別化するためには核心技術の開発に戻るしかない」と主張した。さらに、韓国のロボット技術は量と質の両面において「非常に劣っている」と指摘し、「98%に到達するのは簡単だが、2%が不足していれば永遠の二流から抜け出せない。2%が達成できるのは核心技術を有する場合のみ」と強調したという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「ロボットだけじゃない。機械工学の核心技術のほとんどが日本や米国、ドイツのもの。韓国製=日本のコピーだ」「半導体も日本、ドイツ、米国がいなければ作れない」「ボールペンすら作れない韓国がロボットなんて無理。頼むから技術を開発してくれ」「基礎科学が弱いから…。誰かが開発したものの類似品を作り、それを安く売るというのが韓国の戦略だったけど、中国のせいでその戦略が通用しなくなった」「このままでは韓国は一生ノーベル賞を受賞できない」など懸念の声が上がっている。

また文政権に対し「歴史問題で日本を批判してばかりいないで、ちょっとは日本の戦略を見習ってほしい」「今の政権の最大の問題点は、科学技術に対してビジョンはおろか関心すらないこと。口では第4次革命を叫んでいるけど、青写真を示したことは一度もない」と訴える声も。

オ教授に対しては「素晴らしい教授だ。基礎が足りないことに気付き努力する姿が素晴らしい。他の人たちは海外の部品を使ってでも関心を集め、支援金をもらおうとするのに」と称賛の声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

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