習近平国家主席の幼馴染が3月末にも訪日、尖閣問題解決の糸口は見つかるのか―香港紙

Record China    2013年3月30日(土) 10時7分

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28日、尖閣諸島をめぐる日中関係が出口の見えない膠着状態がある中、日本メディアは中国人民対外友好協会の李小林会長が3月末に日本を訪問し、福田康夫元首相らと会談する予定であると報じた。写真は李小林会長。

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2013年3月28日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる日中関係が出口の見えない膠着状態がある中、日本メディアは中国人民対外友好協会の李小林(リー・シャオリン)会長が3月末に日本を訪問し、福田康夫元首相らと会談する予定であると報じた。李氏は故李先念(リー・シエンニエン)元国家主席の娘であり、習近平国家主席の考えを日本側に伝える役目を担っているとみられているが、専門家は「このような伝言は表面上のものに過ぎず、尖閣諸島問題の解決には両国がきちんと面と向かって話し合う必要がある」と見方を示している。香港紙・明報が伝えた。

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日本メディアの報道によると、李氏は習氏とは幼馴染であり、この度の訪日は表向きは文化行事への参加だが、実際のところは日中関係改善の糸口を探る狙いがある。情報筋は李氏は習氏が自身の考えを日本に伝えるための「密使」であるとみている。しかし、3月末に訪日予定だった前国務委員で中日友好協会の唐家セン会長の訪日が突然延期されるなど、日中関係は依然不安定で、李氏の訪日も実現するかどうかは未知数だ。

スケジュールとしては、李氏が3月31日から4月5日にかけて日本を訪れ、福田氏以外にも、鳩山由紀夫元首相、公明党山口那津男代表と会談する方向で最終調整を行っている。また、李氏は安倍晋三首相と同じ自民党派閥に属していた福田氏との会談を重視しており、安倍首相との会談も希望している。関係筋によると、李氏は2012年12月に秘密裏に日本を訪問し、今年1月の山口公明党代表の訪中実現に向けた橋渡しをしたという。

北京大学国際関係学院の教授は李氏の訪日の成果は「期待できない」と明言し、「両国の民間交流は悪いことではなく、『考えを伝える』ことならできる。しかし、釣魚島問題を民間ルートあるいは多国が集まる席で解決することは『不可能』である。中国も日本も突破口を見出すことを望んでおり、釣魚島問題の正式な話し合いの実現に向けて絶えず努力してきたが、妥協点を見つけることができずにいる。お互いすでに意見も立場もはっきり主張しており、両国どちらかの指導者が譲歩しない限り解決は難しい」と指摘する。(翻訳・編集/XC)

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