【CRI時評】ニュージーランドが中国とラテンアメリカ結ぶ中枢になるか

CRI online    2019年5月7日(火) 23時55分

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 しばらく前、世界最大のキウイ・フルーツ生産販売企業であるニュージーランド・ゼスプリ社のグレートチャイナ地区の責任者が、1組の数字を明らかにした。同社が中国市場へのキウイ・フルーツの販売が始まったのは2009年で、当時は中国地区での売上高は世界全体の5%にも満たなかった。そして昨...

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 しばらく前、世界最大のキウイ・フルーツ生産販売企業であるニュージーランド・ゼスプリ社のグレートチャイナ地区の責任者が、1組の数字を明らかにした。同社が中国市場へのキウイ・フルーツの販売が始まったのは2009年で、当時は中国地区での売上高は世界全体の5%にも満たなかった。そして昨年は、全世界での売上高の20%以上が、中国市場での販売によるものだった。

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 実際に、中国は近年来、ニュージーランドにとってオーストラリアを上回る、世界最大の貿易パートナーだ。輸出先市場としても最大であり、輸入の相手国としても最大だ。中国とニュージーランドの2カ国間貿易額は、300億ニュージーランド・ドルに設定されていた目標をすでに突破した。

 ニュージーランドは西側諸国の一員として、世界で初めて中国と自由貿易協定を結んだ。中国が提唱したアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーとなった先進国でもある。ニュージーランドは極めて早い時期に「一帯一路」イニシアティブに参加している。ニュージーランド最大の都市、オークランドでは現在、2019年「中国ビジネス・サミット」が開催中だ。ニュージーランドのデビット・パーカー貿易・輸出振興相は同サミットの会議で、グリーンな「一帯一路」建設にせよ、透明度の向上あるいは制度の刷新にせよ、両国はウィンウィン・協力で合意できる広い空間があると述べた。[王小燕1] 現在、ニュージーランドやロシアなど6カ国が協力して、「一帯一路」イニシアティブに参加した国の会計基準の調整を行っている。

 ニュージーランドはまた、気宇壮大な一つのプロジェクトをけん引することを検討している。中国からニュージーランドを経由してラテンアメリカ地区に到達する空と海の輸送ルートの建設だ。「一帯一路」の枠組みのもとで、この大胆な発想は、ニュージーランドをアジアとラテンアメリカの間に存在する、交通と貿易の重要な中枢にしようとするものだ。このプロジェクトが成功すれば、ニュージーランドには巨大なチャンスがもたらされることになる。

 ニュージーランドのアーダーン首相は1カ月前に中国を訪れた際、両国関係が良好であることについて、「政治面で、私たちは緊密に連絡している。経済では、私たちは共に偉業に取り組んでいる。両国の間では、人と人との連携も増大されつつある」と述べた。アーダーン首相は、「地政学上の環境に変化が生じたとしても、ニュージーランドの外交政策は独立と公正を維持せねばならない」と強調した。中国の呉璽駐ニュージーランド大使は最近になり、「一帯一路」イニシアティブは「中国・ニュージーランド両国の協力関係のために参考となる枠組みを提供する。両国は経済分野などで、極めて強い補完性がある」と述べた。互いに通じ合えば共に前進し、互いに閉ざせばどちらも後退することになる。中国・ニュージーランド関係の積極的な発展の勢いは、独立して公正な外交理念を堅持すれば、協力とウィンウィンのチャンスを逃すことはないことを、改めて証明することになった。(CRI論説員 許欽鐸)

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