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フードデリバリー・アプリが中国をプラスチックゴミの山にする―中国メディア

配信日時:2019年5月31日(金) 15時50分
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29日、中国メディアの環球網は、中国でフードデリバリーアプリの爆発的な普及により、プラスチック廃棄物があふれ、中国のゴミ回収システムは大きな問題に直面すると伝えた。写真は中国の弁当。

2019年5月29日、中国メディアの環球網は、米国メディア「ニューヨーク・タイムズ」の記事を引用し、「麺や焼肉の配達は30分で済むが、食物を包む容器はその後何百年も残り続ける」との書き出しで、中国でフードデリバリーアプリの爆発的な普及により、プラスチック廃棄物があふれ、中国のゴミ回収システムは大きな問題に直面すると伝えた。

記事が引用した科学者の統計によると、2017年の中国ではオンラインフードサービスが原因とされる包装廃棄物が160万トンあると推定され、2年前と比較して9倍も増加しているという。その中には、120万トンのプラスチック容器、17万5000トンの使い捨て箸、16万4000トンのビニール袋、4万4000トンのプラスチックスプーンが含まれているという。また他の研究者の統計によると、中国人一人当たりのプラスチック廃棄量は米国人よりも少ないが、中国のプラスチック廃棄物の約4分の3が、管理不十分な埋立地や、海に流れ込みやすい野外に放置されているという。2015年には長江から36万7000トンのプラスチックの破片が海に流入したとされ、この量はインドとバングラデシュを流れるガンジス川が運んだプラスチックの2倍の量と推定されている。

記事によると、中国のリサイクル業者はプラスチックゴミの一部を再利用可能な形態に処理し、工場に提供しているという。中国政府の統計によれば、約25%のプラスチックゴミがリサイクル利用されているが、フードデリバリーやテイクアウトに使われたプラスチック容器はリサイクルされていないという。プラスチック容器は先に洗っておく必要があり、重量が軽すぎて、十分な量を回収しないと、リサイクル業者に売ってもお金が稼げないという。

記事によると、忙しい都市の住民にとって、割引もあって安くあがるフードデリバリーアプリは、自炊や外食に取って代わりつつあるという。調査会社・艾瑞諮詢(iResearch)のデータによると、美団(メイトワン)、餓了麼(ウーラマ)など、中国の主要なフードデリバリープラットフォームが2018年に受けた注文の総金額は700億ドル(約7兆6500億円)相当になるという。

記事は最後に「アプリを介して取引を行う中国のレストランは、もっと厚いラッピングや余分なプラスチック容器を使用してでも、料理の油や汁が漏れたなどの悪評は避けたいと思っている」ことから、「フードデリバリーアプリがレストランに間接的にもっとプラスチックを使用するよう勧めている」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)

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