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2018年の出稼ぎ労働者総数は2億8836万人、前年比184万人(0.6%)増加した。写真は中国の引っ越し業者。
中国国家統計局は29日、「2018年農民工モニタリング調査報告」を発表した。報告の統計データによると、2018年、中国の農民工(出稼ぎ労働者)の総数は引き続き増加傾向を呈したが、増加スピードは明らかに減速した。2018年の出稼ぎ労働者総数は2億8836万人、前年比184万人(0.6%)増加した。増加数は前年比297万人減、増加スピードは同1.1ポイント下落した。北京青年報が伝えた。
■北京・天津・河北エリアの出稼ぎ労働者、27万人減少
報告によると、出稼ぎ労働者のうち、省外で働く出稼ぎ労働者は7594万人、前年比81万人(1.1%)減少した。一方、省内で働く出稼ぎ労働者は9672万人、同162万人(1.7%)増加した。
勤務エリアについてみると、2018年、東部と東北地区で就業する出稼ぎ労働者は減少したが、中西部地区で働く出稼ぎ労働者は引き続き増加した。同年、東部地域で働く出稼ぎ労働者は1億5808万人、前年比185万人(1.2%)減、出稼ぎ労働者総数の54.8%を占めた。このうち、北京・天津・河北エリアで就業する出稼ぎ労働者は2188万人、同27万人減少した。
■女性の出稼ぎ労働者が増加
2018年、女性および夫婦ともに働きに出る出稼ぎ労働者の割合がいずれも上昇したことは注目に値する。男女比は、男性が65.2%で女性が34.8%、女性の割合は前年比0.4ポイント上昇した。このうち省外で働く出稼ぎ労働者は、女性が30.8%を占め、前年比0.5ポイント下落した。地元で出稼ぎ労働者のうち女性が占める割合は38.6%、同1.2ポイント上昇した。
■50歳以上の出稼ぎ労働者の割合上昇
2018年、出稼ぎ労働者の平均年齢は40.2歳、前年比0.5歳上昇した。年齢構成をみると、40歳以下の割合は52.1%、同0.3ポイント下落。50歳以上の出稼ぎ労働者は22.4%を占め、同1.1ポイント上昇、この割合はこの5年間、年々上昇傾向にある。
報告によると、新世代の出稼ぎ労働者のうち半数以上を「80後(1980年代生まれ)」が占めている。1980年代以降に生まれた新世代出稼ぎ労働者は、出稼ぎ労働者全体の51.5%を占め、前年比1.0ポイント上昇した。このうち「80後」は50.4%、「90後(1990年代生まれ)」は43.2%、「00後(2000年以降生まれ)」は6.4%を、それぞれ占めた。
■出稼ぎ労働者の学歴、中学校卒業が多数
全出稼ぎ労働者を学歴別でみると、義務教育を受けていない人は全体の1.2%を占めた。小学校卒業は15.5%、中学校卒業は55.8%、高校卒業は16.6%、短大卒業以上は10.9%、短大卒業以上の学歴の出稼ぎ労働者の割合は前年比0.6ポイント上昇した。
■伝統的サービス業に従事する出稼ぎ労働者が増加
報告によると、第三次産業に従事する出稼ぎ労働者の割合は50.5%、前年比2.5ポイント上昇した。第二次産業従事者は49.1%、同2.4ポイント下落。このうち製造業に従事する出稼ぎ労働者は27.9%、同2.0ポイント下落した。
■出稼ぎ労働者の平均月収、前年比236元増
統計データによると、出稼ぎ労働者の平均月収は着実に上昇しており、2018年は3721元(約6万1600円)、前年比236元(約3900円)、6.8%増、増加スピードは同0.4ポイント上昇した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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