地下鉄車内での座席占領や飲食にNO!個人信用スコア減点へ―北京市

人民網日本語版    2019年5月2日(木) 17時20分

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乳児と病人を除く人々が車内で飲食すること、1人で数人分の座席を独占すること、車内でスマホによる販促活動を行うことなど、今後、地下鉄の乗客がこれらの行為を行った場合、その代償を支払わなければならないことになる。

乳児と病人を除く人々が車内で飲食すること、1人で数人分の座席を独占すること、車内でスマホによる販促活動を行うことなど、今後、地下鉄の乗客がこれらの行為を行った場合、その代償を支払わなければならないことになる。北京青年報が伝えた。

北京市交通委員会は25日、改訂版「北京市軌道交通乗客規則」の意見募集稿を発表した。同時に、キセル乗車、座席独占、飲食、販促などのマナー違反乗車行為が個人信用スコアの減点対象と処分することに対する「軌道交通におけるマナー違反乗車行為による個人信用スコア減点に関する実施意見(意見募集稿)」を起草した。

今回の措置で、北京市は初めて、地下鉄車内での飲食行為を明確に禁じ、段階的に法律法規の管理範囲内に組み入れられることとなった。

■疑問解明:地下鉄車内のどのような行為が禁じられるのか?乳児と病人を除く全乗客を対象に車内での飲食禁止

「規則」では、乗客は公共スペースでの環境秩序を共同で守らなければならないと明示されている。乳児と病人を除く全ての乗客は車内で飲食してはならない。

また、「規則」によると、乗客は喫煙(電子タバコを含む)、痰吐き、大小便、チューインガムの吐き捨て、ごみのポイ捨て、車内への落書きといった行為をしてはならない。

「座席を独占する」あるいは「座席に座らず上に乗る」といった行為も禁じられる。北京地下鉄の車内で乗客が座席の上に横たわったり、あるいは大きな荷物を座席に置いて複数の席を占領したりなどのマナー違反行為が、これまでに数多くネット上で暴露されていた。朝夕のラッシュ時にもかかわらず複数の座席を占領するといった深刻なマナー違反の乗客もみられた。「規則」は、「1人の乗客が同時に複数の席を占領してはならない」、「駅構内や車内の座席に座らず上に乗る」と定めている。

このほか、大声で騒ぐこと、楽器を演奏すること、音楽を流すことなどの他人に迷惑を及ぼす行為も禁じられている。

■禽類やペットの持ち込みを明確に禁止

「規則」では、動物類の持ち込みを明確に禁止している。乗客は、生きた鳥獣、猫、犬(警察犬・盲導犬を除く)などのペットおよび地下鉄の運行や他の乗客の乗車に影響を及ぼし得る動物を持ち込んではならないとしている。

動物以外に、折り畳み自転車、各種キックスクーター、電動立ち乗り二輪車、ローラーシューズ、スケートボードなどの他人に迷惑を及ぼし得る物品も、地下鉄構内および車内で使用してはならない。また、乗客は、気体を入れ膨張した風船を駅構内に持ち込んではならない。

■スマホによる営業販促行為を禁止

これまで、セールスマンが地下鉄構内や車内で、乗客に対し、微信(WeChat)アカウントを利用したセールスやその他の販促行為をしている場面が多く見られた。そして中には詐欺行為すら見られた。

「規則」によると、乗客は、許可なく貼り紙をしたり、物品を吊るしたりなどの行為をしてはならない。また、商品販促などの営業行為も禁じられる。

■地下鉄ボランティア活動を通じて信用スコア減点が帳消しに

新規則は、マナー違反行為者の「息の根を止める」訳ではないという点は注目に値する。上述のマナー違反乗車行為によって個人信用記録が減点された行為者は、自ら地下鉄ボランティア活動に参加することで、減点を帳消しにすることができる。

また、乗客が個人信用スコアの減点が間違いだと思った場合は、北京市交通執行部門へ書面による異議申し立てを行うこともできる。

市交通法律執行部門は、異議申し立てを受理した日から7営業日以内に審査を実施し、処分を決定する。審査によってその申し立てが事実であった場合は、ただちに修正し、その修正結果を申し立て者に書類により告知する。信用スコアに関する誤った措置によって申し立て者の合法的権益が損なわれた場合、関連部門と企業は、本人の名誉回復のために積極的な措置を講じ、マイナス影響の払しょくに努めるとしている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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