中国人観光客を狙った詐欺が各国で、日本や韓国でも=「いけにえ」にならないためには?―中国メディア

Record China    2019年5月2日(木) 7時40分

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25日、中国メディア・中国経済網は「世界各地の悪徳業者が中国人旅行客を標的にしている」と報じ、対策を呼びかける記事を掲載した。写真は中国人観光客。

2019年4月25日、中国メディア・中国経済網は「世界各地の悪徳業者が中国人旅行客を標的にしている」と報じ、対策を呼びかける記事を掲載した。

記事は「今度の連休に際して多くの人が海外旅行に行くだろう。近年世界各地で中国人が高価な買い物をしているが、海外では時に、『中国人のために』用意された喜ばしくない品物も売られている」として、先日中国人女性客の身に起こった事件を紹介。ダイヤモンドの原産地かつ交易の中心であることで有名なベルギーで、ある中国人女性が80万元(約1330万円)で5カラットのダイヤモンドを購入。店員は100%の天然石だと説明していたが女性が中国に持ち帰り鑑定に出したところ、ガラスの切れ込みにわずかなダイヤモンドを詰め込んだだけの偽物だったことが発覚したというもの。店の電話やメッセージも繋がらなくなっていたという。

記事は「こういった苦い教訓は枚挙に暇がない。彼らの『手口』を学び、地雷を避けよう」とし、他の国々での事例を紹介。韓国については、KBSの報道などを基に「ソウルのある化粧品店で定価約5000円の馬油が5分の1の値段で売られていて、店内には中国人客が殺到していたが、店は現地の韓国人客に対しては『外国人専用』と販売を拒否。韓国の記者が生産者を調べたところ、商品は全て偽物であることがわかった」「有名なフェイスマスクも偽造品が氾濫している。一見したところ見分けがつかないものもあるが、偽物のマスクは劣悪な環境下で作られていて、衛生基準を満たしていない」などとした。

また、「品質の良いことで知られている日本の健康グッズや化粧品だが、羽振りの良い中国人客に対しては悪巧みをする売り手もいる」と指摘。「免税店の中には商品の効能を大げさに伝えて、中国人客に購入させようとするところもある。例えば納豆といった普通の健康食品さえ『食べると長寿に』『ガンが治る』などとうそぶかれる」「会計のときにわざと間違えたふりをして金を多くもらったり、客に空箱を渡したりすることもある。客が帰国して気づいたときには手遅れだ」と伝えた。なお、日本の免税店については、過去に中国系や韓国系の社長が経営する店が不当に高い値段で商品を買わせているなどと日中のメディアに取り上げられたほか、日本政府観光局の上海事務所の公式ウェイボー(微博)も注意を呼び掛けるツイートを行ったことがある。

記事はさらに、東南アジアでも同様の詐欺事件が起こっていると指摘。「ラオスでは、免疫力を高める効果などがあるとされている鉄皮石斛(ホンセッコク)という漢方薬が、240元(約4000円)程度が妥当な値段であるところを、現地の中国人が開いた店では2500~2600元(約4万1000~3000円)で売られていた」と説明。「ベトナムでは、ツアーで訪れた中国人客が現地のラテックスマットレスを購入したところ後にホルムアルデヒトという毒性物質が検出されるという事件があった」と報告した。

最後に記事はこういった被害の「いけにえ」にならないための消費者の心がけを3つ紹介。まずは「海外のものはどれも高品質で本物であると盲目的に信じないこと」、次に「客の気を引くための安さに惑わされず、大安売りは疑ってかかること」、最後に「同胞とはいえ現地の中国人の言うことをうのみにしないこと」を挙げた。(翻訳・編集/岩谷)

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