農家・牧民の富を築く希望の窓開く

人民網日本語版    2019年4月26日(金) 16時20分

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先ごろ西蔵(チベット)自治区山南市克松コミュニティで、達瓦さんが語る起業の物語を耳にした。

先ごろ西蔵(チベット)自治区山南市克松コミュニティで、達瓦さんが語る起業の物語を耳にした。手押し耕運機を操縦する仕事から、小さな飲食店の経営、さらに農業用コンバインの請負業、そして長距離トラックの運転手までこの26年間で6回にわたって「転職」し続けてきた。彼は現在、克松で2階建ての一軒家に暮らし、拉薩(ラサ)にも不動産を購入した。今後は田舎暮らしを体験できる宿泊施設「農家楽」を経営する予定だ。

人々に富をもたらし西蔵を振興しようとするならば、西蔵の人々の奮闘精神と発展の願いを確かなものにすることが極めて重要だ。克松では、達瓦さんのような家庭は少なくない。この「西蔵を民主改革第一村」において、克松の人々は当時率先して民主改革を行った人々のように、勇敢に探索し夢を追い、発展の道で汗水を流して働き、活力あふれている。どうしてこんなに頑張るのかと聞いたところ、「美しい生活は自らの両手で勝ち取り、美しい家庭は自らの両手で築く」や「国の発展と時代の進歩に加わることができ達成感がある」といった答えが返ってきた。

人々に富をもたらし西蔵を振興しようとするならば、各級・各地からの援助と支援が不可欠のエンジンだ。日喀則市白朗県の人々はハダカムギを栽培し、収穫後に家の倉庫に保存する習慣があった。他の収入源はなく、衣食に事欠かない生活を送るだけでやっとだった。近年は各級の支援があり、産業発展計画が整い、大きな農業用ビニールハウスが白朗の新たな風景になった。有機キュウリやイチゴ、カボチャなど、西蔵への農業支援専門家の指導により、これらの高い経済的価値を持つ野菜と果物が高原の人々の食卓を豊かにし、人々の懐も豊かにした。スマート化と技術協力による貧困支援は、農家・牧民の富を築く希望の窓を開いた。白朗県は2018年10月に正式に貧困脱却を実現した。

2020年に小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に建設する目標を見据え、西蔵の任務は重く責任は大きい。習近平総書記は、人々に富をもたらし西蔵を振興するためには、各民族の幸福促進を西蔵振興の基本的な出発点及び立脚点とし、民族の団結と国民生活の改善による経済発展及び社会の全面的な進歩の促進をめぐり、各民族により良く改革・発展の成果を共有させる必要があると強調した。このような方針を受け、西蔵の都市部の1人あたり可処分所得は昨年3万3797元(1元は約16.65円)、農村部は1万1450元に達した。60年前の民主改革は、人々の幸福な生活を築く深い熱意を引き出した。現在、中国の特色ある社会主義は新時代に入っており、チベットの人々の素晴らしい生活という夢を追う足取りはより安定し、力強くなっている。

「厳冬を経験した人が太陽の暖かさを最もよく知っている」という言葉にあるように、伝統的な農耕社会を経験した農家・牧民は、農村振興戦略に導かれ、信頼を重視し商業を理解し、技術を手に入れた新型農家・牧民になろうとしている。数日の取材の中で、多くの積極的な変化が印象的だった。ターゲットをしぼった貧困支援や手と手を取り合って奮闘することで、党の民衆に対する関心から、人々は貧困から脱却しようという力を得ていると言ってもよい。また現代農業・牧畜業の発展により農家・牧民は身近に新たな生産方法と経営理念を習得している。さらに自ら起業し、市場に進出することで起業者は市場経済で大活躍する自信と能力をつけている。得難い幸福な生活を惜しみ、両手でより光あふれる未来を創造することが、西蔵の幹部・人々に共通する心の声になっている。

一人の落後者も出さずに小康社会を全面的に建設し、西蔵の人々はより素晴らしい生活への一歩を踏み出そうとしている。(編集YF)

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