<中国旅游>“中国のお盆”清明節、各地少数民族の過ごし方

Record China    2013年3月23日(土) 15時23分

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22日、中国における「清明」は24節気の一つであり、だいたい新暦の4月5日前後に訪れる。清明節は日本で言うお盆に相当し、親族一同でお供え物と紙銭を携えて墓参りをする日だが、地域や民族によって風習が違う。今回は少数民族の清明節をいくつかご紹介したい。

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2013年3月22日、中国における「清明」は24節気の一つであり、だいたい新暦の4月5日前後に訪れる。春を迎え、天地が明るく清らかになるため「清明」と呼ばれる。この日は、現在の中国では国家が定める祝日となっている。漢民族にとっての清明節は、日本で言うお盆に相当する。親族一同でお供え物と紙銭を携えて墓参りをする日だ。あの世でお金に困らないよう、思いをこめて紙銭を燃やし、墓を掃除した後、最後はお供え物をみんなで食べて帰途に就く。だが、一口に清明節といっても、地域や民族によっては風習が違う。中国では漢民族以外にも、24の少数民族が清明節に墓参りをする風習を持っている。今回はそんな少数民族の清明節をいくつかご紹介したい。

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■血酒を飲み、いけにえを祖先に捧げるミャオ族

雲南地方の山奥を中心に多く分布するミャオ族の清明節は、少々荒々しい。清明節は外祭りと内祭りの二段階に分けられ、外祭りは吉日に墓地で行われる。親族一同で墓掃除をした後、主催者の男性が生きた牛、羊、豚、鶏、鴨などの動物をその場でいけにえとしてさばくのだ。さばかれた動物から血を抜き、その血液を酒と混ぜてみんなで飲む。肉はその場で塩ゆでにし、ゆで肉と酒などを供えたら、主催者がミャオ族の歴史、祖先の功績、子孫の感謝などを唱え、最後に杯を挙げて「アイヤ!」と叫び、儀式が終了する。

外祭りとは別に、内祭りは家の中で行う。儀式で塩ゆでにした動物の頭部を家へ持ち帰り、用意した門前の火をまたいで厄払いをする。持ち帰った料理はかまどの近くに置き、主催者がお香を焚いて紙銭を燃やす。祭りの詩を朗読した後、親族一同で追悼の意を述べ、祭りが終わる。儀式の後はお供えに使用した肉、酒、菓子などを親族一同で食べ、宴会となるのだ。

■柳の枝を挿す満州族

満州族には、漢民族のように紙銭を燃やす習慣がない。彼らは清明節になると、墓の上に柳の枝を挿す。枝の数はその一家の息子の数を表しており、柳の枝の数が多いほど子孫が繁栄していて、その家は栄えるといわれている。また、柳の枝は“金のなる木”ともされており、柳の枝を挿すことは金のなる木を植えることに相当する。また、満州族の清明節にはいくつか食べなければいけないものがある。たとえば、卵や豆を食べないと貧乏になると考えられており、そのため清明節には卵や豆腐、“春餅”といわれる野菜を巻いたクレープを食べる。

■オンラインで墓参り

死者への追悼の仕方はさまざまだが、近年はインターネットを使った墓参りが人気だ。インターネットを通じた墓参りの利点は、いつでもどこでも手軽にできること。中国では地域や民族によって墓参りの習慣が異なるが、紙でこしらえたお金や家財道具を燃やすことが多い。そのため、火元の安全かつ環境に影響を及ぼさず、手軽であるとの観点から「追悼専門サイト」を使った墓参りが急速に発展している。現在は、完全無料から年間数千円程度の費用でサイトを利用することができる。サイト上で自分だけの「記念館」を作り、故人の情報を登録すれば、線香から酒などのお供え、爆竹、読経など、現実さながらにお参りをすることができる。時代の進化と共に追悼の方法も変わったが、故人への思いは変わらない。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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