ハニ棚田に活気をもたらす稲・漁共作

人民網日本語版    2019年4月22日(月) 21時0分

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主に雲南省紅河ハニ族イ族自治州の紅河や元陽などの県内に位置するハニ棚田は、総面積は約6.7万ヘクタール、開墾の歴史は1300年以上にのぼり、国連食糧農業機関の世界重要農業文化遺産、ユネスコの世界遺産に登録されている。

主に雲南省紅河ハニ族イ族自治州の紅河や元陽などの県内に位置するハニ棚田は、総面積は約6.7万ヘクタール、開墾の歴史は1300年以上にのぼり、国連食糧農業機関の世界重要農業文化遺産、ユネスコの世界遺産に登録されている。科技日報が伝えた。

その歴史と同じく古く伝統的耕作方法も、1300年以上にわたり変化していない。棚田は依然として人の手による田植え、除草、収穫を行う原始的な耕作方法を保っている。2015年末現在の紅河州の貧困人口は71万6500人で、貧困脱却の任務が依然として非常に厳しい状況だ。

国家水産種質資源共有サービスプラットフォーム長江中下流流域サブセンターは2015年以降、雲南省漁業局、雲南中海漁業公司と科学技術協力協定を締結し、紅県ハニ棚田でポスドク研究開発連携拠点を設立した。科学技術者が棚田に根ざし、現地の栽培・養殖の一体化に転機をもたらした。

同プラットフォームの設立機関、中国水産科学研究院淡水漁業研究センターの徐跑センター長は、「私たちはその後、現地の市場でドジョウの需要が旺盛で、価格が高く、そして4カ月ほどで成長するため、稲と同時に成長できることに気づいた。その上ドジョウは水田の表層を柔らかくし稲の根を傷つけず、また排泄物により水田の養分を補充し一石二鳥だ。稲の収穫時にドジョウも収穫・販売でき、さらに収穫後の水田を使いドジョウを養殖することもできる」と説明した。

科学研究者は「稲・ドジョウ共作」を主な普及モデルとし、実証実験を行った。試験田の面積は約10ヘクタールで、ワンシーズンの生産高を6.7アールあたり3000−5000元(1元は約16.7円)増やすことができる。低標高地域では2シーズンのドジョウ養殖が可能で、生産高を6.7アールあたり6000−1万元増やすことができる。

雲南中海漁業有限公司の肖燕会長によると、同拠点の一部がすでに完成し、試験運営を開始している。敷地面積は30ヘクタール。孵化ラインや養殖プールなどが含まれ、すでに7000万匹以上のドジョウを育成している。拠点内の2500平方メートルの「稲・漁共作」科学研究総合ビルは計画・建設中。拠点のフル稼働後の年間生産規模は20億匹以上に達し、紅河県の667ヘクタールにのぼるハニ棚田における「稲・漁共作」の実施をけん引することになる。(編集YF)

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